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NFTアートは三度ひく。

NFT(Non-Fungible Token)が話題です。代替が不可能なブロックチェーン上で発行された「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のことです。デジタルコンテンツに資産性が生まれ、アートやゲーム、トレーディングカードなどの領域で拡大してきています。

まずは習うより慣れろで、自分でもやってみました。概要編はこちら。

今回は、詳細編としてNFTアートを購入した経験をお伝えします。結論からいいますと、3回ぐらいひきました。驚いたり不安になるポイントがあり、正直どきどきです。

ちなみに、購入したNFTアートは、イギリスの有名なアーティストであるダミアン・ハーストさんのものです。

私が、引いたポイントは以下の3点です。

1. 購入価格にひく

えっ、2,000ドル。。。まず、購入価格にひきました。『物理的』なアート購入経験はあります。金額も2,000ドル以上のものもありました。ダミアン・ハーストさんの作品で2,000ドルは安いのもわかります。でも、デジタルアート、、、にこの金額は正直、躊躇しました。

なくなる可能性あるよね。。。

よく長男に、「(私とのLINEのやり取りは)オッサンしか使わない表現にあふれてる」とバカにされます。「LINEではそんな言葉使わない」とか。そんなデジタルネイティブだったら平気かもしれませんが、人生の半分以上、オンプレミスで生きてきたオッサンとしては、物理的でないものに、2,000ドルは躊躇しました。

最後は、気合のクリックで勉強だと思って購入しました。。

2.  高騰する金額にひく

最高額 約1,900万円!!

以下は、HENIというダミアン・ハーストと一緒にこのプロジェクトを推進しているアート企業で掲載されている二次流通の価格推移です。

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出典:https://currency.nft.heni.com/stats

二次流通開始直後から、取引価格が高騰し平均価格は当初価格の10倍(200万円)程度から、一時は30倍(600万円)、また、作品個別では、80倍以上の17.2万ドル(約1,900万円)で取引されました。現在は平均約15倍(300万円)程度で取引されています。

余談ですがこのプロジェクトはよく考えられており、色々な仕掛けやアートとして挑戦的な要素も盛り込まれています。NFTだからなんでも上がるのではなく、アートとしての意義や主張がしっかりしていたり、また、コミュニティや会員権的な特典をつけているもの、購入後の運用まで設計されているものが、結果的に伸びている気がします。

それはともかく、値段が上がったら嬉しいなと思っていましたが、実際には高騰すると私は不安でいっぱいになりました。

それは、家族や周りには、”この購入は経験を得るためであり利益とか関係ない、10年後にNFTに対しての答え合わせするため、継続して所有する”、と宣言していました。でも、実際に高騰すると、やっぱり売ったほうがいいのでは、とか、いやもうちょっとあがるだろう、とか邪念でいっぱいでした。

毎朝起きると数十万円あがっていて、その度に、えっ、なんでこんなにあがるの。えっ、これ以上あがったらどうするの、どうなるの?とザワツク気持ちや、あっ、僕、大金持ちになるのかもと、浮かれたり沈んだりするようになります。

昔、チューリップ・バブルってあったらしいけど、そんな感じだったのでしょうか。

最終的には、奥さんから、「売らないって言ったんだから、堂々としてなさい。毎朝、上がった下がったって、一喜一憂しないように。10年売らないんでしょ?」と鋭いご指摘をいただき、不安感はなくなりました。さすが、我が家のお館様。一生ついていきます。

でも、今でも金額上がったり下がったりすると、実はドキドキしています。

3. 売却する方法が難しくてひく

売らないんですが、一応、売る方法も調べてみました。一応。

いくつか方法が準備されています。HENIが用意したMarket Placeや、OpenSeaとよばれるNFT最大のマーケットプレイスで二次流通に参加することが可能です。

NFT Bridge、MetaMask、Palm network、DAI、ガス代、、、

こんなのが続きます。知らない言葉ばかりです。英語サイトというのもありますが、仕組みがよくわからないです。いくつかの解説サイト(日本人)をみて、やっと売る手前まで辿り着けました。

正直、NFTアートが普及していくためには、この辺りの分かりづらさやユーザービリティをあげないと、普及が難しいと感じます。

アートとテクノロジーの交差点がNFTアートだとすると、アート側の住人の人にとっては難しい事が多いですし、これを、アートもテクノロジーにも興味がない人にまで広げるとチャレンジが多いと思います。

楽天やGMO、LINEなど大手IT企業が参入を発表していますが、その辺りを上手く解決してくれることに期待です。例えばメルカリのインターフェースのまま、出品したり購入させてほしい。で、OpenSeaに自動で上がってほしい。

以上簡単ですが、私の体験談です。実際の経験を通じて、NFTの未来や将来性についても、感じるようになりました。二次流通でクリエイターに還元できたり、例えばアスリートを継続的に応援する仕組みにできるな、とかです。それは、またの機会に記載します。

ありがとうございましたー。











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