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まだ整理つかないんだけと

大好きな友人が亡くなりました。
もうなんで?やだよ。。。
この2年、ずっと怖かった。彼女がいなくなるかもしれないことが。
何か願いごとが叶うなら、「彼女が元気になること」本当にそれを願っていた。いつも自分の願い事を優先しちゃう私が本気でそう思ったくらい
失いたくない人だった。ほんとに大事で大好きな友人。
彼女に出会ったおかげでいい年こいて「大人になりたくなーい!」と生きてきたモラトリアムの塊だった私が「大人になりたい」と思い、少しづつ変わろうとしたのだ。(あまり変われなかったかもしれないけど。。。思うのは大事)

なおちゃんに出会ったのは19年前。
30歳を目前になぜか福祉系の専門学校に通うことにして、そこで出会った。
彼女も社会人経験者で、周りの学生たちとは10歳以上年上。
この年、社会人経験者の学生が多くて、わたしたちはすぐに仲良くなった。だいたい5人でご飯食べたりおしゃべりしたり。
落ち着いていて、人の話を聞くのがうまくて、若い子からも色々相談を受けて慕われていて、私と年が変わらないのに、この判断力や包容力はなんなんだろう?と憧れた。大人ぽいのにとぼけた所もあって本当に素敵な人。
なおちゃんとは色々な所に遊びに行ったけど、食べ物や景色の写真ばかりで全然なおちゃんの写真がないの。ほんと、私はそういう所が抜けているというかだめだ。
なおちゃんに言ったら「そこがまっちゃんでしょ」と笑うんだろうな、と思う。
出来る途中のスカイツリーはなおちゃんと行ったのかなあ、出来てから行ったのは覚えているんだけど。。。誰かと建設途中のスカイツリーに行ったんだ。ほんの10年ちょっと前でしかないのに覚えていない。。。写真撮っとけばよかったなあ。
なおちゃんのお父さんが亡くなり、なおちゃんはお母さんを支える為に故郷へ帰った。
帰った後も毎年春になると上京してきて、一緒にちょっと贅沢な遊びをしたのだ。
お芝居を見たり、出来上がったスカイツリーの展望台へ行ったり。東京湾のランチクルーズやディナークルーズ、サーカス。
写真撮っとけばよかったなあ。少しはあるんだけど、それはなおちゃんが撮ってくれたやつばかり。
まだ話したいことあったのになあ。
もう会えないなんて嫌だ。

気持ちの持っていきようがなくて、一緒に学生生活を送った5人の中の1人にLINEをしたら、夜電話をかけてくれた。そしたら少しだけ気持ちが落ち着いたかな。
いつか、お線香あげにいきたいね、って話をした。
私、クリスチャンだから「お線香をあげる」というのに子どもの頃は抵抗があったのだけど、こうやって年を取ってくると、何も出来ない無力感と、行き場のない悲しみの為にはお線香くらいあげたくなるよ。

写真は2019年にディナークルーズに行った時の写真。

2019年は久しぶりに5人で集まれたんだ。
皆、家庭や仕事で忙しくてなかなか都合を合わせるのが難しくて、なおちゃんが故郷に帰ってから初の集合だった。
私は携帯をよく無くす人で、メアドもわからない子もいたりして、でも「久しぶりに集まろうよ!」と思って。
発起人となりこのインターネットの時代にハガキで連絡取って、ようやく実現したのだ。
その後コロナ禍になっていき、なおちゃんの病も発覚したりして「この集合がフラグのようになるのは絶対いやだ」と思っていたのに。。。
集まったのがよかったのか悪かったのか。
悪くはなかったのかもしれないけど、そこもすごく複雑で余計に悲しい。

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