アランマーレ熱烈応援ブログ「編集長のひとりごと side アランチャ」番外編【Another Name】Chapter-8

第8回「超攻撃的セッター」

この「二つ名シリーズ」も8回目である。特に意識したわけでは決してないが、回数と背番号が一致してますね(笑)そう、今回の登場人物はこの人。

メグDSC_3764

田村愛美選手(#8)ポジション/セッター 身長/167㎝ 1993年7月10日生まれ 埼玉県川口市出身 東京女子体育大学出身

田村選手の最初の印象は「しっかりしたお姉さんタイプ」である。言っておくがこれはあくまで第一印象である。同選手と話したことのある方・・・特に一定時間以上話したことのある方ならわかるかもしれないが、この人、結構「天然」である(失礼w)田村選手との初対面は、広報紙のインタビュー。その回の登場人物は、田村選手のほかに、丹野瑞希 元選手と浅川希 元選手。批判を恐れずに言わせてもらうが(笑)このころ2人は、高校を卒業したばかりの18歳。40代のオッサンにしてみれば完全に宇宙人(笑)話を聞いても、話がまとまらない(笑)そこを最後に常識的な会話でまとめてくれたのが大学を卒業した直後のメグさんだった。だから第一印象は「お姉さん」なのだ。

その後、さまざまなイベント等を経て田村選手の印象は、しっかりタイプから天然キャラへと変貌をとげていく。インタビューでの質問の答えが、質問の趣旨からちょっとずれていることはままあった(笑)でもこの選手、基本的にはとてもまじめ。深く考えてそのまま黙ってしまうことも多かったが(笑)それも「ちゃんと答えなきゃ」という気持ちの表れ・・・なんだなと私は思っております(笑)

「超攻撃的セッター」

田村選手にこの二つ名がついたのは、平成30年の秋ごろ。同選手は、酒田市広報平成30年11月1日号の特集記事に登場している。その時に、私は田村選手へのインタビューを行っているのだが、大学時代に大けがをしたこと、けがが原因で1年を棒に振り、バレーボールへの情熱が再燃したこと、酒田に来てからもけがのリハビリが困難を極めた事など・・・一人のバレーボール選手のバレー人生のこれまでの縮図を紙面に落とし込ませてもらった。現大相撲幕下力士の「北の若」(酒田市出身)と一緒に表・裏表紙を飾ったこの号は、おかげさまで県と全国で賞をいただくことができた。その後の田村選手の競技人生は順調そのもので、大きなけがもなく、アランマーレのセッターとして、数年間攻撃のタクトを振り続けている。私というバレーボールの素人にとって、最もわかりにくいのが「トス」。セッターのプレーについて、私はどうこういう知見を、全くと言っていいほど持ち合わせてはいない(お恥ずかしい限りである。まあ・・・トスが短いな、ズレたなくらいは見ていてもわかるっちゃーわかるが)なので、そんな素人が見ていてわかりやすい点といえば、高さのあるトスと、攻撃性だった。昨シーズンくらいからは落ち着いた感があるが、以前は必ず1試合に数本は2アタックやダイレクトアタックを決めていた。他の攻撃陣と比べても遜色ない上背と、ジャンプ力があるので、相手守備陣はセッターの攻撃もケアしないわけにはいかなくなる。この点で、田村選手はアランマーレの攻撃のオプションの間口を広げていたのではないかと思う。

初めての取材の時、大学を卒業したばかりだった田村選手も、今はチームでも年長組。他の選手の見本となり、まとめる立場となっている。そんな同選手も、練習になれば雰囲気が一転。レセプションをする仲間に自分の位置を知らせる「●●!こっちー!」という声を体育館に響かせながら、一心不乱にボールに向けて跳び上がり、仲間にトスを供給し続けている。

メグDSC_8113

「セッターが変わらないチームは大きく実力が変わらない」という仮説を聞いたことがある。個性豊かなアタッカーがそろうアランマーレだが、その攻撃をつかさどるセッターは今年も昨年と変わっていない。田村選手には、持ち前の攻撃性抜群のトス回しで、その仮説を現実のものとしてほしい。そう願わずにはいられない。

次回「高く舞い上がる天使」をお楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?