夏なんて独りじゃ乗り切れないよ

夏!キター!Summer!二度と来るな、死ね。暑い。君と走った、君の家の前にある草だらけの道。草が伸びきっていて、夏を感じました。こんな草伸びてたらもうここの道走れないね、足なんて出してたらもう余計に擽ったくて走れないね。MBTIが運動家、誰がどう見ても運動家代表の君はこんな大量の草を見ても、「ひゃっほー」とかいいながらダイブするんだろうな。そんな馬鹿な自分を表現したいのか、あるいは本当に馬鹿なのか、無邪気を装っているのか分からないけれど、馬鹿な君のことが大好きでした。ねえ、付き合う前の1年前の夏。最悪だったね。君も私も、酒ばっか。朝まで公園で寝たり、君の家に潜り込んで体を重ねたり、本当に終わりだった。君も私も精神的に参っていたから仕方ないのかな、仕方なくなんてないね。その時ですら私は君のことを好きになりかけていた。夏らしいことなんて何一つしてない、ただ性欲に溺れていた夏だったけれど。夜中に急に電話をかけてきて唐突に呼び出すような君だったけれど。「年上っていいね」って微笑みながら言ってくれた当時の嬉しさを今でもハッキリ覚えています。だからこそ、こんなんだったからこそ、まさか君と付き合うことになるなんて考えたことも無いし想像も付きませんでした。ここら辺から狂い始めたんだろう、お互いに。
君をドロドロに溶かしたくて、縋り付くように、毎日のように溶かしていた。ベタベタ纏わりつくものでさえ愛おしくて。私が全部、舐めとってあげるからさ。年下なんだから、大人しくしてていいよ。誰かと幸せになりたいのか、誰と一緒に堕落してもう後戻り出来なくなりたいのか、分からなくなってきました。本当は君と海に行きたかった。綺麗な花火を見たかった、手持ち花火も忘れないでよ。君と祭りに行きたかった。必死にヨーヨーを取って喜んだり、一緒に焼きそばを買って分け合ったり、そんな夏を送りたかった。君となら大嫌いな地獄も乗り越えられたというのにさ。どうしてくれんだよ。

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