幕堂成人 McDou Nalto

精神疾患です。 双極性障害なんだかADHDなんだか、、、 飽きっぽいので全部中途半端で…

幕堂成人 McDou Nalto

精神疾患です。 双極性障害なんだかADHDなんだか、、、 飽きっぽいので全部中途半端です。 メモ書きを残しておくことを目的にしています。紙だとすぐ失くすので、、、

最近の記事

宇野弘蔵編著『経済学(上)』を学ぶ

宇野編著『経済学』はわかりやすくまとめられていて良い本である。 まだ読書中だけど、気になることをちょっとだけまとめてみました。 《利潤の源泉》について。 資本制の生産様式における利潤の源泉について書かれてある。 人が労働するときには、必ず一日に必要な生活資料以上の富を生み出す。だから、富が蓄えられる。奴隷制においても封建制においても、それぞれ奴隷は自らの生活資料とともに奴隷主の生活資料以上のものを、農奴は自らの生活資料とともに領主の生活資料以上のものを生み出していた。そ

    • トロツキー『わが生涯』

      ぼくは、トロツキーに引きつけられるものがある。 それはトロツキーが、オルガナイザーとしても演説家としても政治家としても理論家としても軍略家としても非常に優れた人物であるからというのもあるが、それ以外の「弱点」も魅力的なんだ。 有名な話だが、誕生したばかりのソ連という国の命運を賭けたトロツキー対スターリンの党内闘争のとき、当時腐敗が進んでいたロシア共産党の内部事情(とりわけ政治局内の事情)に嫌気がさしたトロツキーは、重要な政治局会議の場で議論に参加せず、バルザックなどのフラン

      • 『気流の鳴る音 ー交響するコミューンー 』

        真木悠介(見田宗介) 『気流の鳴る音–交響するコミューン』 ただいま読んでいる最中である。 読んだところまで内容の概略を示そうとしてもなかなか難しいな。 近代文明−近代知−資本主義社会の価値観などからフワーっと羽ばたき、それを相対化してみせる。 相対化するには、別の視点が必要である。 それは、近代社会とは異なる価値体系による「世界」を持つ共同体なのか?直接題材としているのは、メキシコ先住民の部族社会だ。 人間と自然の関係、人間と人間の関係について、近代社会(すなわち資本

        • 『徳と政治 − 徳倫理と政治哲学の接点 −』

          ずいぶん前に読み始めていた本だけど、長らく中断していました。再開です。 第4章まで読み進めました。第4章は、社会契約論と徳というタイトル。 社会契約論とは自立した諸個人が契約を結び社会を成しているという説。近世、近代の政治理論の軸です。 ホッブス、ロック、ルソーといった思想家によって提示された理論です。それぞれ契約が必要だとする根拠や契約によりなされた社会の像には違いがあります。 ただ、大元に〈自立した諸個人〉を共通に想定しています。まあ、現実とは離れている仮想というか

        宇野弘蔵編著『経済学(上)』を学ぶ