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われ弱ければ/三浦綾子(著)

矢島揖子さんと聞いてお顔と人となりが浮かぶ方は、
どれほどいらっしゃるでしょうか?

女子御三家のひとつとして有名な女子学院の初代院長である矢島先生。

その校風は自由闊達。

校則は4つしかなく、
先生方は生徒に事あるごとに

『あなた方は聖書を持っています。
だから自分で自分を治めなさい。』

と説きます。

女子学院のその教育の礎は、
矢島先生の生きてきた波瀾万丈の人生があってこそなのだと
こちらの本でよく分かりました。


矢島先生を導き、支えた
ミセス・ツルーの慈愛に満ちた言葉ひとつひとつも
心に沁みました。

三浦綾子さんの巧みな筆のお陰もあり、
艱難辛苦を
時には飲み込み、
時には乗り越えて生きていく矢島先生な姿を
一気に読んでしまいました。


常盤貴子さん主演で、映画も公開されています。

本も映画も、
たくさんの人に届いてほしいと思いました。


ちなみに、
女子学院の4つの校則は

①JGバッジを付ける
②指定の運動靴を上履きとする
③登校後の外出は禁止
④ 校外活動は届ける

のみ。

それでも、
JG生が自分の頭で考え行動できるよう育っていくのは、
やはり矢島先生の愛と教育が受け継がれているからだと思います。

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