嫌な思いのスケッチ。男客の顔をジロジロ見てくる男客

とても奇妙な客がいました。その客は私の真横に座っていました。花道と平行な席で、前の方の、最初に踊る舞台(盆じゃない処)の踊り子さんを見てると、ちょうどその客の頭越しに踊り子さんを見る形となります。
私はその客の真後ろから踊り子さんを見るのだから、その客の後ろ頭だけが見えるわけですが、踊り子さんを一心に見つめているときに、このよくしゃべる老人客は、何度も何度もチラチラ振り返り、繰り返し繰り返し後ろを見るのです。
私の顔を見ているのでしょうか?気が散るし気持ちの悪いものです。初めは無視して踊り子さんに集中するようにしていましたが、何度もこの客が後ろを、つまりもろに私の顔の方を振り返るので、さすがにその視線で集中が乱されます。せっかくきれいな踊り子さんを見ているのに、この気持ちの悪い客の視線が視界に入り、気味が悪いし気が散るのです。
冗談じゃない。ストリップに来てんなら踊り子さんを見てろ。横の男の顔をジロジロ見るんじゃねえ。たぶんそういう性癖の人だったのでしょうか。他所でやってほしいものです。
ポラの時間、踊り子さんにメッセージを書いていたらじろじろと横から見てくる。「うまい字だね」と言ってくる。いや、そういう話じゃねえ。「見ないで」と二回言うが、その時は止めるがまた見てくる。アタオカだ。
腹が立ってきたので、振り返ってきたこの客の目を、何度か思い切り真正面からギロリと睨み付けてやると、さすがにそれからはあまり振り返らなくなりました。しばらくすると帰って行った。やれやれ。
この男が振り返って見てきても、私が無視している時は、私は見られても平気だと思われて、彼の『好みの男の顔』をジロジロ見ていたのでしょうか。こっちは気が散って仕方がなかった。やられっぱなしでは全くやめないで図に乗って、ますますしたい放題やるというのはハラスメントや虐めと同じ構造です。自分のしている事の相手に対する効果をわかっていない。始末に負えません。

今振り返るに、この客はどうも男に興味を持つ人だったみたいですが、逆にこれを男からやられる女性もいるのかも知れないなあとか思いました。本当に自分の顔をジロジロ見られるのは虫唾の走る気持ちの悪いものです。怖い顔で睨み返すことができれば良い(のですが、怖い顔がますます可愛いという変な輩もいるかもしれません。)
取り敢えず一度は睨み付けるのも試すといいかもしれません。安全の保証はできませんが、やはり終始やられっぱなしでは図に乗るようです。
あー気持ち悪かった!
ストリップ劇場にまで来て、男客の顔をチラチラじろじろ見て、人の手紙を書いている所をジロジロ横から見る老人の性癖について、別に人の趣味をとやかく言いませんが、踊り子への集中を乱す行為には、入場料二倍にして弁償して欲しいです。嫌な体験でした。

ずっと後、別の劇場で気付いたのですが、これとは関係なく後ろや回りをキョトキョトと落ち着きなく見回す客を別に見かけました。こういう癖の客もやはりいるのかな。注意を集中できず、過剰に身体を動かす傾向なのかもしれないとは思いました。制御困難なのカモシレナイケド、相手の事情はともかく、目の前でキョトキョトやられると気が散って仕方ないですな。

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