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日本の神学校の現状と課題~牧師のなり手が激減中!?

国内にはキリスト教の「神学」を教える大学の学部・学科が複数存在します。中には牧師・司祭を養成するコースを設置した「神学校」もあります。2017年刊の『大学の学科図鑑』(SBクリエイティブ)では、仏教もキリスト教も「宗教学科」としてまとめて紹介されていました。ちなみに学費の最安は東京基督教大学(TCU)で、最高が国際基督教大学(ICU)だそうです。

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大学の学科図鑑

その実態は果たしてどうなっているのでしょうか? 「教会の危機は神学校の危機」と指摘する厳しい意見もあります。今回、雑誌『Ministry』(キリスト新聞社)でも何度か取り上げてきた神学部・神学校の課題について話す機会をいただきました(日本バプテスト連盟 東京地方連合、東京バプテスト神学校などが主催する「連合のつどい」)ので、これまでの取材などを通じて見聞きしてきた現状などをふまえつつ、問題提起をさせていただきました。

発題の概要は3つ。

・神学校・神学部の現状
・コロナ禍で明らかになったこと
・求められる「新しい神学校」とは?

一部、内容をシェアいたします。

露呈した教会の制度疲労
・特定の時間、空間に縛られてきた閉鎖性
・既存教会にはハマらない「教会難民」「礼拝弱者」
・牧師・司祭中心の一方的な講義型礼拝
・牧師と信徒の共依存 →自立し成熟した信徒の育成
・サービス受益型の消費者意識
・有力信徒(牧師)による私物化
・自己犠牲でしか成り立たない教会モデル
・そもそも地域社会にとって必要な存在?
これからの神学校像を再構築
・限られたリソースをシェアする時代
 ルームシェア、ハウスシェア、カーシェア、シェアオフィス…etc
・一教派、一教会での存続は限界 複数牧会の可能性
・旧来の宣教観(憐れみの上から目線)からの脱却
・独自の神学に固執する意義は?
・牧師の人事をめぐる機能不全
・多様な牧師像の模索と提示

以下、11頁の発題資料をアップいたします。ご活用いただければ幸いです。

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