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怒っている人

こんにちは。今日は、日頃認知症を持つ人をケアしている方なら誰でも経験すると思われる、『怒っている人』のケアについて考えたいと思います。

よく、怒っている人を見たら、一度その場を離れ、落ち着いてから関わるって聞いたことがありませんか。
確かに、自分1人で何かの理由で怒っているのなら、もしくは興奮している状態で時間的余裕があるならそれも一考です。
ですが、訪問する時間が決まっており後にも患者さんが控えている、などの状況の時そのような時間はありません。ほんとはダメなことも分かっているけどごめんなさい、お金が発生しておりますのでこちらも焦ってしまいます〜〜で、つい、焦った顔でそれでも笑顔を見せつつ、表現し難い表情で患者さんに接していました。そりゃ、そんな顔してこっちこられて、誰か知らないしイライラするわ!で、「出てけ〜〜!」となりました。
こちらもまだその方への介入が浅っかたりして、その方と全然関係性が構築できていない状況です。この方が何が嫌で怒りスイッチが入るのか。あっさり後でケアマネさんが教えてくれましたけれども。はい、助かりましたが早く知りたかった。
私は職業柄、痛いこともするので決して喜んで待ってもらえる立場でない事を承知しております。
採血・注射は特に難儀です。
しかし、考え方を変えました。
採血なんて信頼関係の最たるもの。関係性の構築をしてからでも良いのではないかと思い、医師に相談したところそうしましょうと。相手のペースが大切だって頭では理解していても、実体験として腑に落ちました。
相手のペースは大事です。
それで先日、その患者さんのお宅へ伺うことになりまして。
正直、また怒ってきたらどうしよう、予測不能だ、怖い、嫌だ、と言う陰性感情がありました。いいんです、だって本当ですもの。しかし看護師として仕事として行かなくてはならない。そこで、患者さんの今までの関わりで観察したことを振り返りました。
・いつもは口数少ない
・服装はきちんとしている
・部屋に入って来られることを嫌う
と言うくらいしか情報がなかったのですが、部屋に入って来られることを嫌う
のですが部屋に入らないと何も始まらないので、とりあえず以下を実施しました。
・ノックをしてからゆっくり戸を開ける
・挨拶して患者と目を合わせた
・入り口できちんとお辞儀をした
ら、すんなりうなづいてくださった。(キーパーソンの方が居たのも大きいですが)
血圧を測る為、血圧計を見せ巻き付ける真似っこをして説明すると腕を出してくださった。
測った後にありがとうございましたとお礼を言うとまたうなづいてくださった。そこから医師の聴診、色々触らせてもらっても怒らない。
もう、安心感と緊張感の入り混じった感情の中、しっかり最後のご挨拶をお辞儀と共にし退室した後で思い出しました。
採血してない(笑)
安心し切って忘れましたが、相手のペースでやるということにしたのでもういいです(笑)

振り返ると、自分って本当に易怒性のある方の対応苦手なんだなと思います。いや、誰しも得意な方はいないかもしれませんが、自分が患者さんの怒りポイントがすぐに理解できていればいいのかもしれませんが。怒られると自分を否定されたように感じてしまうんですよね。病気がそうさせているって分かっていても。自分なりの発散方法で発散させないとですね。
皆さんならどうされますか?対応方法を知りたいです。


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