乳がんかも?これからどうなるの? ④家族と診察室で
こんな話
家族と治療方針を聞く。
部分切除に決める。
いろいろ覚悟を決める。
R4年 3月ある日
家族を伴って乳腺科の診察室を訪ねました。
事前に、うつぶせになって乳房を撮影するという検査と
PETという全身を撮影する検査も行っていました。
PETについて
病院の専門の棟に行きました。
リラックスできる静かな部屋で点滴を受けました。
これまでも何度かやったトンネル形式の装置に入り指示に従うだけの
痛みのない検査です。
終了後に、薬剤を早く出すために飲み物を飲みます。
がんには糖があつまるので、糖を注入して撮影する。
糖を探せばどこにがんがあるかわかるという素敵な検査です。
さて、家族と一緒に画像を見ました。
わたしの体の中を上から下まで全部見られるのです。
ある意味、裸の写真より恥ずかしいはずなのに、
始めてみる画像なので「おおっ。すごい」と思いながら見ていました。
「ここのところの、これです」
という感じで、乳がんと肺の結節を告げられました。
つまり他のところにはがんはないということで、本当にすごい検査です。
肺の小さな結節は経過観察して、大きくなるようだったらまた専門の先生にみてもらうということになりました。今は乳がんだけに集中です。
家族のいるところで、病状と治療計画を話され、
部分切除を希望することを再度伝えました。
心配なことがあるかどうか聞かれ、
部分切除の説明で、
「胸の形が崩れるのが心配です」
と話すと、先生は
「とったところに、周囲から組織をならせば大丈夫。
形は崩れませんよ」
つまり、あんまんのあんの部分を少し取る。あんが減ったところにまわりのあんをもっていく、というように理解しました。家族にも知ってもらって、落ち着いた気持ちで家に帰りました。
後日かかりつけの医師に、部分切除をすると話すと、
「形は崩れますよ。たくさんの患者さんの胸を見てきましたが、部分切除の方はやはり形が崩れていましたよ」
みたいな話を聞き、絶望感を味わいました。
また、看護師さんは「全摘する人もいますよ」という話をされていたのを思い出し、この選択でよかったのかなと心が揺れていました。
がんの治療に選択肢が示されると、心は右に左にと大きく揺れてしまうのです。
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