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乳がんかも?これからどうなるの?  ⑤入院まで

こんな話
仕事を同僚に引継ぐ。
家族のメンバーに話す。
入院の支度。
お金のことを。心配する

R4年 4月のある日
「わたしが休むと、職場のみんなにしわ寄せがいくに違いない」
ずっとこのような思いで仕事をしてきました。
いつも、自分のことを後回しにしてきました。

今回ばかりはこの考えを捨てました。

上司にきちんと話し、休んでいる間にどうするかもきちんと決めてもらい、3カ月の療養休暇をとりました。
これは看護師さんのアドバイスを受けてのものです。

乳腺科の主治医は、「10日で職場復帰できますよ」と言っていました。
看護師さんは、
「いずれ受ける放射線治療。これは、毎日ほぼ同じ時間に病院に通うことになる。あなたの職場で働きながら、定時に通うのがどんなに大変か。とれるものなら、3カ月の休暇がよい」と言っていました。
看護師さんを信じました。

上司と相談すると、「放射線治療のために時間で休むより、補充の人員を確保して3カ月休む方が、お互い良いだろう」ということになり、そのためにいつからいつまで年休で、いつからいつまで療養休暇にするのがよいのか、いくつかのパターンを示して、よりよい期間を考えてくれました。
3カ月というのは、わたしの職種で給料が不利にならない期間なのだそうです。
事務担当に高額療養費制度の受給券をとってもらいました。
そして、休む1週間前に職場の皆さんにお知らせして引継ぎをしました。
初めてわたしのがんを知った同僚は、驚いた様子でした。
それぞれからお見舞いの言葉をいただきました。
ここで驚いたのは、「実は自分の身内も乳がん闘病中」「誰にも言っていないけど、わたしも乳がん経験者」「実はわたしは、他の部位のがん」との発言。ああ、言わないだけだったのですね。

家族には話しましたが、友人・親戚・年老いた両親にも話しませんでした。
余計な心配をかけたくないからです。話していないほうが、普段の会話や電話で楽しく交流できると思いました。今もそう思って話していません。

入院は約20年ぶり。
入院のしおりを見ながら、荷造りをしました。
ネットでドラマをみるためのPCを連れていきました。

少額ですががん保険に入っていたので、請求の手続きの書類を書き、病院に提出する書類を持参しました。
高額医療費制度もよくわからない。
どれだけお金がかかるのか、心配です。

このころは、まだ仕事のことで頭がいっぱいでした。無駄に責任感強すぎてがんばりすぎました。いつも120パーセントの自分で闘っていました。

今では、そんな自分を哀れにさえ思います。
は~い、力抜いて、深呼吸~。

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