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気候変動よりも先にフェイクニュースによって人類は滅ぶのではないか?と思う今日この頃

久しぶりに見たFacebookで親しい友人が、とある人物が書いた投稿をシェアしていました。

「ウクライナ人の敵はウクライナ軍。キエフではまだ戦闘は生じていない」

その内容に私は凍りつきます。

私の友人は心優しく純粋な人。投稿には彼女自身のコメントがないので、彼女が何を意図してシェアしたのか分りません。私はどうしても彼女にその真意を確認してみたくなりました。


「私たちは往々にして片側の情報ばかり浴びせられ、もう片方はフェイクだと一掃してしまう。別の見方もある事を他の人にも問いかけたかった。何が真実か分からないから。投稿に反応してくれてありがとう。」


彼女は電話越しにそう話してくれました。確かに私も何が真実なのか本当のところは分かりません。結局は、現場に命懸けで赴き、そこにいる人々の声を拾い、私達に事実を伝えようとしているジャーナリストの正義感を信じるしかありません。彼らの目つき、話し方を見ながら、直感でリアルかフェイクかを判断するだけです。


高校生の息子が社会の授業で聞いたという興味深い話をしてくれました。

マケドニア共和国の地方都市ヴェレスが「フェイクニュース工場」と呼ばれ、そこに住む若者達が日々フェイクニュースを作り、広告収入で莫大な富を得ているというのです。先のアメリカ大統領選挙の際にも、彼らは大量のフェイクニュースを放出しました。彼らに言わせると、騙される人間が悪い。貧しい街に生まれた彼らにとって、フェイクニュース作りは生きる術であり、そこに罪悪感はないようです。


フェイクニュースというモンスターがみるみる巨大化している現状を私達は変えることができるのでしょうか。

フェイクニュースで作られた戦争で人類はあっという間に滅んでしまうのではないかと考えたりします。気候変動による自然の脅威を本格的に感じる前に、自分たちの手で自分たちの首を絞める滑稽な人類から、もっと知的な生命体に進化できないものだろうかと、子ども達の顔を見つめながら思う、今日この頃です。

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