フォルティッシモ


子供が幼稚園児だった頃

幼稚園の保育参観や
リズム発表会で

園児たちの
元気な歌声を耳にした

元気だ

とにかく元気だ

まるで
この世の終わりの様に

額に青筋立てて
絶叫している

歌い始めから
歌い終わりまで

ずっとフォルティッシモだ

思わず

「君らハウンドドックか!」

と、ツッコミを入れたところで

園児たちは

「ハウンドドックって何?」

と、言うだろう

その時、僕は
こう答える

「走れ〜♪走れぇ〜♪
イスズのトラック〜♪
のオジサンだよ」

と…

ずっとフォルティッシモだけど

園児達の歌声は
癒される

それは、何の計算もない
純粋な歌声だからだ

園児は良いのだけど

大人になりすぎるだけ
大人になった人にも

ずっとフォルティッシモの
人が居る

これは
ちょっとキツイ

園児がそのまま
オッさんになった様な
歌い方だ

抑揚もクソもない

ロックでもポップでも
バラードでも

歌い始めから
歌い終わりまで

ずっとフォルティッシモだ

それが許されるジャンルは

ハードロックと

ブラック企業の研修で
今年の目標を叫ぶ時くらいだろう…

園児の可愛い声なら
許せる

でも

ビジュアルも

声も

草臥れたオッさんなのだ

せめてフォルテッシモは
サビだけにしてほしい…

音楽の表現は自由だ

だから

自由に歌えば良い

僕がとやかく言う
問題ではない

だから

ブログで言っている

嫌なら聴かなきゃよい

その通り

だから

僕は聴いてない…

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