定点観測で分かる事 マカピーな日々#0829
マカピーです。
カワウソを見ながらマカピーは考えたのでした。
あと3日でコタキナバル(KK)から帰国するので、少し感傷的になりつつも朝6時からの散歩を続けています。
今日は一昨日以来の総合運動場でのコースを選びました。
まず住宅地から出る際に電線を伝って走り去るリスを見て「お、今日も幸先がよさそうだな!」って思いながら用心棒(杖)を右手にカッツンカッツン歩き始めたのでした。
もしかしたらまたカワウソたちに会えるかも!?
一度ラッキーな観察ができた後も、再会を期待したのですが実現していませんでした。
そこは大きな池をつなぐカルバートの橋の上で隣の敷地からの調整池が連結されている小さな池が前回カワウソ家族に出会った場所です。
小さな池に差し掛かりすぐにその水面が妙に騒がしいので何かいると分かりました。
マカピーは早速コンクリートの縁にスマホを構えてしゃがみこんで様子をうかがいました。
いた!カワウソが突然目の前の水面から顔を出したのです。
マカピーは「お・は・よ・う」と心で声を掛けます。すると一瞬で姿が消え小さなあぶくが水面にできた後で背後の倒木の近くから顔を出したのです。
なるほど、ちゃんと時間を合わせれば毎日会う事も可能なのかもしれません。
するといつの間にか水路をつなぐコンクリートの水路にかかる歩行者用の橋の下でうごめくいくつかの影がありました。捕まえた魚を両手で器用に持ったカワウソが三頭ほど、同じような姿勢でムシャムシャ、クチャクチャ音を立ててかぶりついているではないですか!
あれれ、さっきはそこに誰もいなかったのにあっという間に表れたのでした。
するとマカピーの足元を大きな池がわから1.5mほどあるビヤワック(オオミズトカゲ)がゆっくり泳いで来たのです。
果たして、カワウソとビヤワックの遭遇の結果はどうなるのかしら?
息を凝らして見ていると、ビヤワックもカワウソもさして警戒せず、ビヤワックが水面から倒木に前足を延ばすと、「よっこらしょ」とばかり登り直立する枝を抱えて動かなくなってしまいました。
初めて見た人はワニだと思っちゃうかも!
すると、今度はムシャムシャ食べているカワウソ集団の反対側にゴイサギの幼鳥と思われるホシゴイ(茶色で白い星がある)が芝生に降りて、そーっとそーっと水際の倒木の上に移動したのでした。
お、こんどはゴイサギの魚とりの瞬間が見られるかもしれない!
小さな池をめぐるドラマは、目まぐるしく展開されるのでマカピーは凄く興奮するのでした!
ところが、ゴイサギはなかなか漁を開始してくれず、慎重に水面をのぞき込むばかりです。
と、反対側のビヤワックをみると相変わらず枝を抱いたままグテーッとしたままでしたが、その枝の上から動くものが・・・ありゃりゃ小さなビヤワックが降りてきたのです。
まさか、親子だったりして?
などとのんきに考えていると、突然ゴイサギが飛び立ちカワウソたちも姿を消し、大きなビヤワックも水中にもぐったのでした。
ワッとばかりに、犬が5匹やって来たのです!
そして、中国系と思われる長靴をはいた中年男性がやってきて、先ほどまでカワウソたちが食事をしていた水路の上の橋からこちらをジーッと眺めているのでした。
「なんか、文句あるの?」マカピーも彼を見返していました!
やがて、面白くなさそうに長靴おじさんが戻って行くと、今度はゴルフバッグを持った二人の男性がやってきて橋を渡りプレーを始めたのでした!
何と、ここは隣のラムサール指定のコタキナバル・湿地保護区ではなくそこに貫入したゴルフのドライビングレンジ(打ちっぱなし)と付属の小さなコース(グリーン)だったのでした。
面白い展開を期待していたマカピーの前で、一瞬のうちに状況が変わってしまいました!
野生動物の保護って難しいのかもね・・・と、エセ・ナチュラリストのマカピーはスマホのビデオを停止して立ち上がろうとしたら動けなくなっていました。
気が付けば27分もしゃがんだままじっとしていたので、足がしびれてしまったのでした。
ヤバヤバー、これじゃあまともに歩けないじゃない!?
用心棒にすがるように、ヨロヨロと歩きはじめるとだんだんしびれが薄れてゆくのでした。
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。じっと観測することで分かる事!
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