何か下心があるのかな? マカピーの日々 ♯1583
マカピーです。
フランシスおじさんの行動が気になります。
イフガオ州アギナルドのフローレンスのガソリンスタンドでのハナさんの臨時クリニックが隔日くらいで開設されています。
フランシスおじさんはレンとインサンマロン夫妻宅でやっていた頃から、いつもニコニコしているヒゲダルマでした。
マカピーは幾度か彼をブローすることがありましたが、適当な診察台も無かったのです。
最初の頃はコンクリートの床に薄い布団を敷いて、その上に患者さんに横になってもらいそこでブローするのですがかがみ込んで長時間ブローしているとこちらの方が疲れてしまうのでした。
ブロー中は扇風機をかけられないので暑い部屋の中で2時間ほどブローすると、汗だくでシャツを交換しタオルで汗が絞れるほどで、30分くらい隣りの部屋で休んでから再開するパターンでした。
そんなある日、診察台が登場してたんです。
「え、このベッドは誰が作ったの? 長さ180センチ幅70センチにしっかりした太い脚が支えて作業しやすい!」
どうやら、毎回マカピー達が苦しい姿勢でブローしているのを見かねたフランシスおじさんが、自宅で作ってプレゼントしてくれたのでした。
場所がレンのところからフローレンスのところに移ってきたら、フローレンスは自前で診察台を準備してくれました。
ところがハリー叔父の家には長さ椅子があり、大概の女性には良いのですが両縁が肘乗せになっているので大柄の男性には短すぎるのでした。
フランシスおじさんは暇なのか時々患者さんを連れてハリー叔父宅まで来るだけでなく、フローレンスのところにも毎回顔を出してハナさんの診察をニコニコしながら聞いているのでした。
彼こそが「土地を提供するから病院を作って欲しい」と言っている人だったのです。
先日の夕方ハナさんはフローレンスのところでフランシスおじさんを認めると声をかけました。
「レンのところに作ってくれた診察台がハリー叔父宅でもあると助かるんだけど」
「あれと同じで良いのかい?」
「長椅子では無理な人もいるのよ」
マカピーはその翌日、熱帯低気圧通過で大雨の降る中、1台のショートホイールベースのランクルがバックでハリー叔父宅に横付けられたのでした。
さて誰かしらと思っているとヒゲダルマのフランシスおじさんが出てきたのです。
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