水飲みコウモリ!マカピーな日々#0379
マカピーです。
春ともなるとツバメが賑やかに飛び交い用水路の水面から見事に水をすくい飲んでいる様子が見られるようになりました。
あれ?どこかで似た光景を見たような・・・・おお、そうだザンビア!
マカピーがザンビアで借りていた家に小さなプールがありました。気を許すとすぐに藻が発生してしまうのですが暑い日には木陰にあるプールにと気持ちが落ち着きました。
でも一年中泳げるわけではありません。首都ルサカは南緯15度ながら1300メートルの高原なので冬季にはかなり寒く感じる日もあります。家のリビングには暖炉があったくらいです。
さて、このプールに覆いかぶさるようにホウオウボクの大木があり、良い木陰をつくるのですが、ある季節になるといくつもの黒いかたまりがぶら下がるのでした。
ちなみにホウオウボクはマメ科の植物なのでサヤエンドウの実をバカでかくしたような形をしているので黒いかたまりは実ではありません。
それでよーく観察すると、黒い実はモゾモゾ動くのでした。
なんと、フルーツ・バット(オオコウモリ)です!しかも30頭くらいぶら下がっているのでした。
日中彼らは木の枝にぶら下がっていて飛翔する事は少ないですが、一旦飛ぶと翼長が50㎝近くあり、ワサワサとゆったりと羽ばたきます。
日本の内地で多く観察できるイエコウモリやアブラコウモリは超音波を発して捕食したり電線を回避したりチョコマカ細かい飛翔スタイルです。
ところがオオコウモリはベジタリアンで超音波なし、顔つきは目の大きな犬のような優しい感じのものが多くフライング・フォックス(空飛ぶキツネ)なんて呼ばれることがあります。
彼らは夜行性で暗闇の中で食餌行動します。桑の実やグアバの実を食べる際に木の枝に飛びつき実を口にくわえるとまたワサワサと飛び去るのでした。
そうか、ヒューって飛んできてパン食い競争のようにパクッてくわえ飛び去るわけじゃないんですね。
一方水を飲む様子はカッコいいですよ、滑空してきてツツー・・と飲むので幾度見ても見飽きないほどでした。
マカピーは外灯の下でしばらく観察していると、彼らには木立の間を抜けてくる3Dの水飲みルートがインプットされているようでした。
次々に、同じコースで飛翔してきて、同じ角度で水を飲むと急旋回して戻ってゆくのでした。
コウモリの水のみ風景を見る機会があったら是非どうぞ!って言っても国内であれば、下記のオガサワラコウモリがフルーツバットの仲間ですね。きっとYouTubeとかで探せるかもしれませんね。
それからフルーツバットはアフリカ全土?から毎年ザンビアの「カサンカ国立公園周辺」に大集合すると言われています。哺乳類の移動としては世界最大と言われその数500万頭ともいわれている謎の行動なのでした。
当時を思い出すのですが、ザンビアの人々は魔物(ウィッチ・クラフト)として忌み嫌う動物にカメレオン、ヘビ、フクロウそしてコウモリがいました。
確かにどの動物も不思議な感じがしますが、近年オオコウモリが狂犬病やエボラ出血熱のウイルスを媒介する可能性について北海道大学がザンビア大学獣医学部と組んで研究が進んでいるのです。
空飛ぶ哺乳類のコウモリって面白い生き物なんです!
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。ボルネオでフルーツバットが市場で売られていて肉用でした!
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