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ド・ローカルなノリモノから見えてくる事?マカピーな日々#0470

マカピーです。

東南アジアで暮らしたり旅すると、質実剛健な実用自転車が沢山の荷物を満載して走っていたり、オートバイが同様に商売につかわれているケースを見ることが出来ます。

その中に日本ではあまり見かけないものが三輪車です。マカピーが幼いころ、わが家に最初に導入された自動車は父親が『ミゼット(ダイハツ製)』という三輪車タイプのライトバンタイプの自動車でした。


若い人も覚えていらっしゃるかと思います、映画『三丁目の夕日』で鈴木オートが乗ってるやつですね!

急カーブも簡単で日本の狭い路地向きではありましたが、ハンドルを切りすぎると簡単にこてんとコケます!(笑)


かつて、人が引く人力車(じんりきしゃ)は日本でかなり発達しました。一時はすたれましたが、最近では観光ブームで東京の浅草界隈でも車引きのお兄さんに混ざって女性もいたりしますね。(結構な高額料金ですが外国人には人気があります)

あの人力車を1台作るのに200万円ほどするオールハンドメイドと聞いた時にはびっくりしました。

ちなみに明治生まれのマカピー祖母は嫁入りに人力車でやって来たそうです。舗装されていなかった群馬の田舎でも走ってた理由はその大きな車輪にあったと思います。

ご存じの方も多いかと思いますが、車輪が大きいほどでこぼこ道で穴にはまる可能性は少なくなります。これに板スプリングが加わればかなり衝撃吸収になるのです。だから手作りは高価になるのでしょうね。

自転車タイプの三輪車にはインドの「リキショー」、インドネシア・マレーシアの「ベチャ」、タイ・ラオスの「サムロー」、ベトナム・カンボジアの「シクロー」があり各地でお世話になりました。

前者3つが牽引タイプなのに「シクロー」は客が前に乗るタイプです。乗りなれない最初の頃は、保安部品もないむき身状態で走られると、目の前にリアルな交通事情が繰り広げられ「キャー、やめてー、よしてー!」と絶叫したくなるのを必死にこらえることになります!

遊園地の絶叫マシンでスリルを求めるアナタ、ぜひ「シクロー乗車」をおススメします!フフフフ(笑)

もっとも坂道では辛いものがありますので、やはりエンジンの付いたものが各国で開発されています。

インド文化圏ではどこへいっても黒と黄色のボディ、『Bajaj製オート・リキシャー』が有名ですね。もともとはイタリアのベスパで有名なピアジオ社の製品が原型らしいですが、原動機付きでながら、幌付きの後部座席に二人で乗るとかなり狭いのです。


運転手はキックスタートでなくレバーを引いてツーサイクルエンジンをかけるとパリパリと軽い音を立てて走ります。

ところが坂道になると白煙をもうもうと上げて走るので、ネパールのカトマンズなどでは大気汚染の公害対策として敬遠され、援助団体などが充電タイプのオート三輪車を導入するのですが、やっぱり最終的にはオートリキシャーが根強い人気でした。

最近はBajajのオートリキシャーにも4サイクルエンジン搭載もあるらしいですね。

インドの車両事情は欧州の製品をひたすらコピーし続けた歴史があります。オートリキシャーだけでなく、自動車では英国のモーリスを原型とする「アンバサダー」


オートバイと言えば英国のエンフィールドを原型とした「ロイヤル・エンフィールド」

インド各地を旅行しても、TATAの大型バスに揺られながら、単調な車種に驚きました。

マカピーがバックパッカー旅行した当時の日本や欧米でもプラスチックを多用しての軽量化と毎年のようにマイナーチェンジする自動車産業を見てきていたので、時代から取り残されたようなスタイルで鉄製の武骨なボディーが魅力的に映りました。

マカピーは日本価格の3分の1ほどで購入できる、350㏄のロイヤル・エンフィールドを日本に2台輸入しようとお店を回ったこともありました。(日本にほとんど紹介されていなかったので、修理するのに困ると思ったので一台は部品取り用)


さて、一方「トゥクトゥク」というのはタイで発達した、オート三輪車でそのエンジン音から名前がついたと言われていますが、赤いLPG(プロパンガス)のタンクを乗せているので排気ガスが少し酸っぱく感じます。

最近のカンボジアでは通常のオートバイが乗客を乗せる車両を牽引するタイプの「トゥクトゥク」が流行っています。これですと通常のオートバイの荷台を加工し牽引するだけです。タイの一体型を購入する必要がないので事故が怖いとされるバイクタクシーから沢山の人が新規参入しています。

最近は各国で「ウーバー」などの無料配車アプリがあるので、利用者は高級ランドクルーザータイプ、ワゴン車、セダン、トゥクトゥク、オートバイと種類を選べるんです!

地元の言葉がしゃべれないので幾度も「ぼったくり」に涙したマカピーたち外国人にとってこれほどうれしいシステムはありません!

どうして、日本は「タクシー配車アプリ」でオシマイになっちゃうの?政治家が既得権を守ろうとすればする程、新しい産業が生まれなくなって経済が停滞しちゃうのが分からないんだね!

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。ノリモノの歴史って面白い!

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