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はめずらいボタンをするたびに思い出す風景 マカピーな日々#0237

マカピーです。

押入れのズボンの引き出しにいくつかあるジーンズ数本があります。マカピーがバレーボールをやっていたころはストレートでも太ももがキチキチだったけれど、今ではスリムでも履けるようになってしまいました!

そのジーンズの一本はフレアっぽくなっていて、マカピーなら買わなかったなあと思うのです。

そうです、このジーンズはカナダに住んでいる次男が置いていったものです。でもマカピーと彼のウエストも同じなので、たまに気が向くとトライするのですが、履くたびに「しまった」と思うのでした。

このジーンズ、今どきジッパーでなくボタンを使っているのです。

最近は寒くなってトイレに飛び込んだらすぐに用を足したいのにボタンだと外すの時間がかかるだけでなく、履くときにいちいち順番にボタンをはめなくてはいけないので手間がかかります。

「ああ、もう面倒! 絶対はかないぞ!」と心に決めているのですが2-3日履くとボタンのかけ方に慣れれてきて、それが好きになってきました。

「案外、ボタンも悪くないなあ」

マカピーが1980年代に米国のアイオワ州で酪農実習していたのですが、ホストファミリーの農場のある隣町にアーミッシュの集落がありました。

マカピーは世界の先端技術が信条と思われた米国にきて、アーミッシュの黒い馬車がハイウエイを走っているのがなんとも奇異に映りました。

彼らの農場を見学させてもらったことがありましたが、確かに服装にジッパーがなくすべてボタンダウンなんです。その農家は酪農家だったので搾乳したミルクを集乳車が来るまで貯蔵するバルククーラーはさすがに電動でした。

ゴムを嫌い、トラクターがあってもゴムのタイヤがない鉄の輪っかだったのは驚きました。

それから、庭に地下壕がありました。「オズの魔法使い」が竜巻に襲われたときに逃げ込めなかったあの地下壕です。

マカピーが滞在した1年間でもトルネードがいくつも発生して、街並みが破壊される様子を新聞などでしりました。

テレビを見ているとテロップにトルネード・アラートがでて近くの郡の名前が出てくると気持ちが落ち着かなくなりました。

マカピーと一緒に米国農業実習した仲間でトレーラーハウスに住んでいた際にこのトルネード・アラートの意味が分からず「やけに、今晩は風が強いなあ」と朝起きてみたら住んでいたトレーラーハウスが倒木で半分がペシャンコだったそうです。

彼曰く「同僚からトルネード・アラートがでたら、近くの地下壕に逃げるのだと知らされていたんだけど、自分のところが襲われているって知らなかったんだ」

まあ、のんきな話ですが、本当に生きていて良かったです!

近くにアーミッシュのコミュニティが運営するグローサリーがありそこで一般の人が彼らの生産する農産物などを購入していました。無農薬だったのでかなり高価だったのを覚えています。

マカピーは当時ムスリム(回教)についてほとんど知りませんでしたが、キリスト教の中にも沢山の宗派があり、こうした古い生活様式を厳格に守る人が沢山いる米国の多様性や宗教の力を思い知りました。

一方で、ホームステイしていた農家の隣の家はアーミシュから離脱した家族で、そこの息子、高校生のDwainが農場によく遊びにきていました。

アーミシュの戒律を守った服装や生活をしなければ、ごく普通の米国人家族ですし、マカピーもホスト・マザーに言われるまで知りませんでした。

マカピーはボタンを見ているとついついアーミシュを思い出してしまうのでした。

最後までマカピー的史観をお読みいただき感謝します。それでは引き続き投稿をお楽しみください


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