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「おしん」あれこれ マカピーな日々#0367

マカピーです。

昨夜、橋田壽賀子さんが亡くなったとニュースがありました。

マカピーは最近の田中邦衛さんの訃報と重なるようでちょっと寂しくなりました。

橋田さんの作品の一つ「おしん」はNHKでの放送の後世界60か国で放映される大ヒット作となるのですが、その社会現象ともいえる視聴者の共感の裏には「貧しかった頃の思い出」が重なっていると思いました。

マカピーは学校を卒業すると就職活動もせずに、それまでバイトをしていた養豚会社に横滑りで入社、事務所の2階が空いていたのでそこに一人で住んでいたので出社にかかる時間がたったの1分でした。

さて、昼食後の休み時間には事務所で年配のパートさん達は連続テレビ小説を見るのが楽しみの一つでした。

そして、まさしくあの「おしん」が放映されていたのです。

マカピーも皆と一緒に見ることもあったのですが、他の若いスタッフと別の話をしていると、弁当を持ってこない我々の昼食や夕食を作ってくれる賄いのおばちゃんから叱られました。

お:「マカピーさん、みんなが真剣に見てんだ。あんたは邪魔だから他へ行っとくれ!」

マ:「あ・・(周囲を見渡し)す、スミマセンでした」

マカピーはパートのおっちゃんたちが涙を流しながらテレビ画面を凝視している姿にびっくりしたのでした。


確かに「スゲー作品」だとは思ったのですが、もっと驚いたのがアジアをはじめとする各国でのこの作品の放映の影響力でした。

それから3年ほどしてマレイシアの青年グループと一緒にNHKを見学した時は「おしん」が見られると青年たちが喜んでいました。

マ:「おしん役には子役をはじめ3人役者さんがいました。みなさん会えるとしたらどの役者さんがいいですか?」

青:「もちろん、田中裕子さんのおしん役!」

おそらく、ほかの音羽信子さんや小林綾子さんの名前が出てこなかったのだと思いますが(笑)

その後でタイのバンコクで女性のいる飲み屋に誘って貰ったことがあるのですが、そこで出会った「おしん」ちゃんの事が思い出されるのでした。

「おしん」ちゃんは片言の日本語をしゃべるのですが「し」の発音がどうしても「ち」になってしまうので、場所柄トンチンカンになるのでした。

おそらく、そうした方がおもしろいからとお店側から「源氏名」を付けられたのかも知れません。

もしかしたら、本人が気に入った日本のキャラクターとしてその名前にしたのかも知れませんし、絶大な人気を誇った作品だったのは確かです。

彼女らは、真剣に再放送を幾度も見ていたと言ってました。

スリランカを旅した時、泊めていただいたお宅(タミール系)の夕食時にテレビで放映していたのが15分の「おしん」3本を一夜分に編集して流していてこの家族も欠かさず見ているのだと言いました。

夕食に頂いた初めての「ホッパー」の味と共に忘れられない光景となりました。

マカピーは結婚して仕事でフィリピンに住むことになるのですが、そこでも「おしん」は知られていました。

でも、なんだか他の国での印象とちょっと様子が違うので、フィリピン滞在の長い方にその事を尋ねたことがありました。

「おそらくフィリピン女性の性格としては生々しい貧しかった幼少時代を思い出したくない。それより一発逆転的なシンデレラ物語の方が好きなんじゃないかな?タイ女性とはかなり違う感じがするんだよね」

マカピーにいろいろな事を考えさせてくれた、橋田さんのご冥福をお祈りいたします。

最後までお読みいただき感謝します。ながらくお疲れさまでした!



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