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ローズウッドの枕木 マカピーな日々#0428

マカピーです。

ザンビアのお店でとても素晴らしい木調家具の大型テーブルを発見したのです。日本円で20万円ほどするものでした。

マホガニーのようなその深い色合いにバラの花弁を思い出させるところがあり、原材料を尋ねると店員が「ローズウッド」と知らせてくれました。

ところが、がっしりとしたデザインに気になるものがありました。

ところどころに穴があるのです。

マカピーは更に店員に尋ねました

マ:「この穴は何のためにあるんですか?何かのデザインなのですか?」

店員:「みなさんそれを聞かれます。これは元々sleeper (枕木)だったんです」

マ:「スリーパーってあのレールの下に敷いてあるやつですか?」

店員:「現在ローズウッドはとても貴重な木材でなかなか手に入らなくなってしまったんです。そこで昔の鉄道の枕木を掘り起こして程度の良いものをこうして加工したんです。だから杭でレールを留める穴が開いてるんです」

マ:「なるほどねー。何十年も腐らないのがあるんですね。それにこの光沢はすごいですよ」

店員:「その枕木の数量も限られているから、もうこんな分厚いテーブルなんて製造できなくなるでしょうね」

たしかに、そのテーブルは重厚でとても重く、マカピー一人では持ち上げることが出来ませんでした。

その様子を、同行のお金持ちのお医者さんの知人が「マカピーさん、気に入ったらお買いになったらいいじゃないですか?」と笑っていました。

仮に買っても、このテーブルを置けるロビーやダイニングが無ければ意味がないので諦めました。

海外に住んでいると、借りている家屋や部屋がヨーロッパ調だったりして天井が高いことがあります。それにそこに長く住んでいると知らないうちに自分の中での基準が「今住んでいる家屋」に変化していることがあるので、要注意なんです。

マンションにお住まいの方はまだいいのですが、襖や障子がある日本家屋に住んでいる場合は「床の間」くらいしかディスプレイする場所がないのです。そもそも日本家屋というのはすっきりと質素に見える空間が魅力なのでしょうけど。

マカピーも、いろいろな国で気に入った絵画などを買い求め持ち帰るのですが、自宅にはそれらを飾る場所が少ないのです!

海外で知り合った友人宅へ伺った際に、玄関からエスニックな民芸品が溢れかえっている様子に、「ここの家も同じなんだなあ」って同情するのでした。

ウズベキスタンの自宅の天井からぶら下がるシャンデリアが大層気に入って、専門店でセットを購入して帰国した方がいました。

帰国すると、シャンデリアの電球の形が特殊なのと220V仕様だったのでさっそく東京の秋葉原の専門店に出向いて、電球を買い求め、更に配線を全部取り換えてたのだそうです。

そして、いざ日本の家に吊り下げようとしたら、危うく畳面に届きそうだったのだそうです。

つまり、日本仕様の天井の高さを考慮していなかったんですね。

いったい何のために苦労して日本にまで持ち帰ったのか?「使いものにならないシャンデリア」がドーンと居座る畳の間の様子に、ご主人はしばしショックを受けて呆然としていたと、奥さんが後日そっと教えてくれました。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。失敗して「身の丈を知る」?




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