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インドから来たのに?! マカピーな日々#0581
マカピーです。
南アフリカ共和国でダーバンのあるクワズルーナタール州は9州の中で最もインド系住民の多い所です。
その理由は周辺でサトウキビ畑が開発され製糖産業が発達したのと鉄道建設のために沢山のインドからの移民が定住していったと言われています。
それって、英国がマレーシアの鉄道建設とゴム園での労働のためにタミール州からの移民をすすめた経緯とよく似ています。マレーシアではタミール系住民が1割ほどいるのはその理由ですね。
スリランカでもタミール系住民の先鋭化した組織が、地元のシンハラ民族と摩擦を起こし全土が血に血を洗う惨劇を繰り返した近年の歴史があります。
中東の問題とくにイスラエルとパレスチナ問題も、もともとは英国がいろいろ干渉したからだと言われています。
そう考えてみると、英国って世界各地で「植民地支配」をしていた帝国であったのがよくわかります。
インドもマハトマ・ガンジーが指導して英国から独立を勝ち取るのですが、その時にヒンドゥー教を中心とするインドとイスラム教を中心とした東西パキスタン(東は後のバングラデシュ)になります。
(インド独立に関しては、ベン・キングスレー主演のこの映画で理解できます!)
このインド独立はダーバンのインド系住民も混乱したと思います。だってインド人と呼ばれていたのが出身地域で「パキスタン」と呼称するようになったからです。
インド系商店があると「あんたはどこから来たのかい?」と聞かれることがあるので「日本人だけど、アナタは?」って尋ねると「パキスタン」て答えるケースが多いのです!おそらく彼らも移民の末裔なのですが「インド」とは言いません。
マカピーの職場のある大学には教員に若干の白人がいますが白人学生を見たことはありません。そしてインド系の学生は1割ほどいるようです。
それが、職場(研究所)になるとかなりインド系の割合が増します。マカピーの秘書さんはヒンドゥー教のインド系住民です。所長と部長はムスリム(イスラム教)ですから、金曜日になるとお昼にモスクにゆける服装で出勤してきます。
今週はヒンドゥー教の祭典Dewali(デワリ)があり木曜の夜は花火が上がっていましたが、夜間の外出は控えているので音だけでした。
ネパール時代ではラクシュミー神にお祈りするプジャ(宗教行事)があり、人々は家の内外をきれいに掃除して、入口に砂絵を描き夜にはろうそくを灯してラクシュミー神を迎え入れるのです。
とても幻想的な行事だったのですが、南アでは治安状況が許さないのでそうした行事を楽しむことができないのは残念です。
研究所の同僚のファイズはインドから留学してきてここで博士号を得て働いているムスリムです。先日彼に尋ねました。
マカピー:「ファイズさん、今週はデワリのお祭りですけどお祝いするんですか?」
ファイズ:「ボクはムスリムですからヒンドゥー教の祭典には興味ありません!」
マカピー:「マカピーはカトマンズにいたことがあるから、デワリの行事が楽しみだったんです。そうか、ネパールはヒンドゥー教と仏教系の国だからね。そうだ仏教といえばブッダが生まれたルンピニってインド国境に近い所で、今では周辺がムスリムの住人に囲まれるようになったって聞いたことがあるなあ」
ファイズ:「ボクはその場所を知ってますよ。実はボクはビハール州出身で国境近くに住んでいたからよくその周辺の事を知っています」
マカピー:「ええ?ファイズさんはマカピーと最初にあった時にデリー出身だって言ってたじゃないですか?」
ファイズさん:「デリーはボクの大学があった場所です。家族も親戚もいるビハール州の出身ていっても、インド人以外にはおそらく分からないでしょう?マカピーさんのようにインド各地を旅したり、ネパールにいたらビハール州がどこか分かりますが、それって極めて例外ですよ」
マカピー:「マカピーも埼玉出身なんだけど、海外ではTokyo出身て事にしているものね!(笑)」
マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。インド人もいろいろあります!
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