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チッ、サーフィンできないんだぜ!マカピーな日々#0539

マカピーです。

今朝はホテルから移り住んだ家のコテージ(家主はそう呼んでいますが昔の使用人が住んでいたサーバント・クォーターつまりは「離れ」です)での初めての休日。

たまっていた洗濯物をガレージの洗濯機に放り込んで回している間に、箒で自分のいるコテージの庭を掃いたついでにガレージ前をサッサかとやっていると、大家のリチャードがコーヒーのマグカップをもって現れました。

リチャード:「おはよう!ボクの仕事までやってんだね、ありがとう」

マカピー:「ああ、これ(掃除)? こうしていると自分の家にいるなって実感があるからね、好きでやってんだ。それにしてもスゴイ量の落ち葉だね!」

リチャード:「今はアボカドの花が落ちてるからね。いつもは何百個という実が取れるんだけど、ここ3年ほどは少なくなっちゃったんだ。どうしてかわからないんだけど」

マカピー:「それにしても立派な樹だね!100年を超えるってエルダ(奥さん)から聞いたけど。ベルベットモンキーも沢山やってくるんだって?」

リチャード:「そうなんだ。でもサルたちはアボカドの実にはほとんど興味を示さないんだ。ボクが屋根の上から一生懸命棹の先につけたピッカー(摘み取り装置)で取るんだけど一個が800gくらいあるから大変な作業なんだよ。食べきれないから友達にあげてるんだ」

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マカピー:「それで思い出したよ。ザンビアのルサカの家にもアボカドの樹があったんでマカピーが登って取ってたんだ。でも落としちゃうとパックリ割れちゃって作業が大変だったんだ!」

リチャード:「だろう! だからボクは良い事を思いついたんだよ!屋根からとった実をそこのプールに放り込んじゃうんだ。そしたら傷つかずに済むんだよ!」

マカピー:「そりゃいい考えだね!それ、マカピーも今度アボカドが実ったらやってみたいなあ!」

リチャード:「そうかい、手伝ってくれる?楽しみだ!」

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日本ではメキシコ産のアボカドが安く入手できる時代になっていますが、マカピーは海外に行く前にアボカドを食べた事は殆ど無かったと思います。

マカピーは「森のバター」って呼ばれる木の実の事を、いったいどんな味がするのかって想像していたくらいだったのです。

それが、フィリピンで暮らした時に裏庭に古いアボカドの樹があった事からなじみ深い果物になりました。

確かに刺身のように短冊状にしてわさび醤油で食べるのもいいのですが、いまではアボカドのスムージーなんかが好きですね!

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リチャードに伝えたようにザンビアの家にも2本のアボカドの樹があったので屋根に上ってせっせと収穫しました。

それを袋に入れて降ろそうとするのですが、一つの実が1㎏以上もある大きなもので10個もいれると重すぎて、ロープで降ろそうとするとバランスを崩して屋根から転がり落ちそうになったのでした。

日本の果樹園でも同様ですが、高所での収穫は命がけなんです。改めて農家の方のご苦労をしのびながら果物を頂きたいですね!

そうです、マカピーがここに住むことを決めたのがこのアボカドの樹だったんです!この家は1905年に出来た時に使用人が暮らすサーバント・クォーターには小さな窓が一つあるきりだったのをリチャードとエルダが改築したのでした。

リチャードの家系は1785年に南アに来たアイリッシュ系だそうです。エルダはドイツ系で数年前からこの離れを貸し出すことにしたのだそうです。

アボカドの古木には着生植物であるビカクシダがその鹿の角状の葉を垂らしていて、これがマレーシアのボルネオ島で出会って以来長年のマカピーの憧れの植物だったのも大きなポイントでした。


大樹の下のテーブルでルイボス茶を飲み、ゆったりとした時を過ごすとそれこそ小雨の様に絶え間なくアボカドの花やトート・ツリー(ガマガエルの木)の白い花弁がパラパラ降って来てくるんです!

なんて素敵なんでしょう!それにジーっとしているといろんな小鳥もやってくるから息をひそめてその様子をマじかに観察でるのって至福の時です。

だから、狭い庭を掃除するなんてマカピーにとって何も苦もない作業だったんです。

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リチャード:「ああ、ボクはこれからジムに行って運動してくるんだ」

マカピー:「毎日の日課なの?」

リチャード:「いや、週三回なんだ。本当はサーフィンする予定だったんだけど、汚水のパイプが破損したとかでビーチが3日間遊泳禁止になっちゃったんだ!」

マカピー:「汚水が海に?それにしてもこの3連休では全国から人が集まってくるってのに遊泳禁止とは、観光客もがっかりだろうね!」

おっさんサーファーのリチャードは「全くここの市政ときたら!」とぼやきながら立ち去って行ったのでした。

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マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。WiFiもあるから戸外のテーブルでもnoteできまーす!

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