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そんな人がいるから面白い!マカピーな日々#0462

マカピーです。

先日バックパッカーでネパールを旅し、アンナプルナのサンクチュアリーまでトレッキングした際に、氷河の上にあるキャンプで北大生だったイシカワさんと出会う話を書きました。

イシカワさんと出会う前、マチャプチャレ(6997m)の麓の村である何でもない小さな村、チョモロン村の宿に泊まった際に、そこは「ハヤシさんという日本人が渓流に小規模発電施設を設置して民家に電灯がつけられる村」で有名だったのでした。


この村のこととハヤシさんの活動が有名になったのは、日本で特別番組で放送されたからでしたが、マカピーはその番組を見てなかったのでチョモロン村に来るまで知りませんでした。

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マカピーは当時の事を思い出すたびに「援助とは何か」を考えるのでした。

アンナプルナ地方への観光基地でもあるポカラから、この村へ行くには徒歩で数日かかり、さらに平地がないので取材のために集落のはずれにヘリポートを作ったそうです。それ以外にも日本からの取材陣の旅費、資材費を含めたら相当額になったでしょう。

もしも、その取材費を開発支援費に転用できればチョモロン村だけでなく電気のない村の多くが電化されていたでしょうか?

実はそうは簡単に行かないのが、開発現場の悩ましいところです。

個人が活動しているのと、組織や国の事業で開発援助が動き出すと思わぬ必要経費が膨らみはじめることもありますが、お仕着せの事業が長続きしないのは住民の本当のニーズに応えていない、パターン化した援助スタイルにも問題があるのでしょう。

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冒頭にありますように、noteを投稿した事で「チョモロン村」を思い出し、更に林さんのその後が気になったのでした。

さて、あれだけ大々的に取り上げられてしまうとその後の人生に影響するとマカピーは考えましたが、ハヤシさんは違いました。

実に淡々と自分のやりたい支援を続けて、ミャンマーそして中国に行いって結婚され旅館を経営しているようです。そしてあちらでも草の根的な活動を続けていらっしゃる事がある方のブログで分かり、マカピーはとても嬉しくなりました。

こちらのブロガーさんも、マカピーと同じように昔お会いしたハヤシさんのことがよっぽど印象に残ったのでしょうね(笑)

いつかマカピーもハヤシさんにお目にかかりたいなあって思いました。

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さて、チョモロン村での渓流の発電装置導入から、ずいぶんと時間が流れましたが現在でも各種の小規模発電装置の開発が進んでいるのですね。

その中ではエポックメイキング的な面白いアイディアが生まれネパールで実証実験されているので紹介します。

こちらは水位差を利用としない発電システムという画期的なものです。

とかく設置や、その後のメンテナンスが問題となる発電システムですが、それらがかなり軽減されるらしいのです。

これだったら、マカピーの住む地域にある用水路の中に放り込んで発電する事だって可能になると思えますし、休耕地にソーラーパネルを張りまくるのよりずっと良さそうに思えました。

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開発援助も発電目的や灌漑用水用の大きなダムをつくることで、地域住民の立ち退きを強要したり、流れを止める事で生物環境の輪を絶つ「断流」を作ってしまったりと、これまで大きな問題を引き起こす引き金となってしまったケースもあります。

今、人間と環境にやさしく永続的な発電システムが求められる時代なのだと改めて「開発論」を認識する機会となったのは、チョモロン村で活動されていたハヤシさんのおかげだと思います。

マカピーでした。

最後までお読みいただき感謝します。時間がたっても変わらない人がいるんですね!




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