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被害者だった・・のかな?マカピーな日々#0255

マカピーです。

海外で暮らすとマカピーたち家族も含めてその土地にあっては完全アウエー。つまりマイノリティー(少数異分子)にすぎない訳です。

アフリカの某国での事です。(これまでの記事を覚えている人はどこの国かわかってしまうでしょうけど)

マカピーの家庭も子供が高校生一人になり、自分たち家族だけで家事をこなせると分かっていたのですが、少しでも雇用があれば地元にとっても良いかなとメイドさん、庭師、ドライバーそして門番を雇いました。

庭付きの家にこだわったのは犬を飼っていたからでした。

マカピーは次第に素行が悪くなり、更に息子が同乗する車で交通事故を起こしたドライバーが辞めるというのでそうしてもらいました。ところが2か月ほどして労働監督局から出頭命令書が送り付けられてきました。

「これは不当解雇であり、所定の賃金を支払っていない」という訴えでした。

まさか自分が訴えられるとは初めての経験に少し気が動転しました。

そしてこれまでの給与の受領サインと運行記録、時間外労働時間の計算についてもすべて提出し更に地元の友人の会社の法令担当者の助けも借りたのです。

幾度目かの交渉では埒があきませんでした。そもそも役所がごった返していて幾度も仕事を中断して出頭するのに手間がかかって仕方がありませんでした。

見かねた友人の会社の人が「マカピーさん。あなたは外国人です。とても納得できないと思います。しかし相手には有り余る時間があるんです。マカピーさんが帰国を考えるのであれば、事をこれ以上こじらせず今の額を支払ってしまったほうが得策だと思うのです」

そしてマカピーは罰金を支払いこの件をおさめました。

メイドさんは大家さんのおススメでしたが、雇用して半年ほどすると食器や衣類が無くなっていました。それらを持ち出しをしていたころはマカピーたちの勘違いかと思っていたのですが、数が足らないので不思議に思っていました。

ところが私のデジカメが見当たらなくなり、奥さんのパソコンまで消えた時には、ついに彼女の盗みが発覚。仕事場の法務担当の立ち合いで問い詰めてもらちが明かないので仕方なく警察に来てもらいました。

結局彼女は近くの警察の前にあるコンテナーを改造した牢獄に収監されましたが、盗難品は既に売りさばいたらしく何も戻ってきませんでした。この事件では共犯者として庭師も収監されました。

ところが更に数か月後、弁護士と名乗る男から電話があり「あなたはメイドを解雇していないので、その間の給与を払わなくてはならないのを知っているか!」

え、何の事? これは無視しました。

カンボジアでもマカピーが自宅にいる夜間に盗難に遭いましたが、アフリカの犯罪はその上をいっていたように思います。

門番は世界的にも名前のある警備会社からの派遣でしたが、その質はかなりひどかったです。

夜になると門扉近くのガード小屋から、ガレージに移動してちゃんと床をとって寝てしまうのです。

マカピーは夜になると時々門番を起こしてガード小屋に戻り時々庭を回るように指示しましたが、効果がありませんでした。全くどちらが門番なのかあべこべとなっていました。

それどころか、そのうっぷん晴らしなのか雇用主のマカピーの奥さんに対してはかなり高圧的な態度で怒鳴り散らしたそうです。

マカピーの奥さんがあまりの態度の悪さに「あなたも給与を貰っているのだから、ちゃんと仕事をしてください」とたしなめると

「この国は安全なんだ。ガードなんていなくていいのがお前には分らないのか?」

「じゃあ、あなたは必要ないって事でしょう?」

「・・・・・」

マカピーたちが目立たないようにしても、そもそも皮膚の色が全く異なる「ムズング」と呼ばれる外国人は簡単に犯罪の対象となります。

それを「外国人の税金」という人もいるくらいです。

「じゃあ、ひどい国だったんですね?」と聞かれるとまあそうなのかなあと思いつつ「まあ、どこにでもある事かもね」と回答しています。

確かに被害にあった人とそうでない人ではその国の印象が異なります。

さらに被害に遭ってもそれを「過ぎてしまった事」として意に介さないというか忘れてしまう人もいます。マカピーはどうやらそうした人の部類に入るようです。

だって、しょうがないでしょう。生きてることが正解だしね。

こうして、マカピーの話を聞くことによって、それを聞いた人にも耐性(レジリエンス能力)が身に付いていったように思えるのですが、いかがでしょうか?(笑)

マカピーでした。

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