見出し画像

この期に及んで困ったことに!マカピーな日々#0927

マカピーです。ボルネオ島北部マレーシア国サバ州にいまーす。
出張中にユスフさんの車を運転していたのですが、お腹がゴロゴロ始まったのでした!

マカピーは運転は得意ではありませんが、それでもこれまで各国でも運転してきました。

実はサバの青年海外協力隊時代も所属先から貸与されたランドローバーやトヨタのハイラックスを運転していたんですね。

もっとも今は当時とは比較にならないほど多くの種類と数の自動車があります。

その昔は、車の床に穴が開いていて、泥道を走ると足元が汚れるなんて話はしょっちゅうありました。

道幅も広がり、コタキナバルの周辺では立体交差が出現していまし、素直にすごい!って思うのでした。

だって、その昔は赴任先のクダットに行くのも山道があり「車酔い」も経験しながら必死の5時間だったと覚えているのですが、7月に途中のコタブルまで行った際に、まったく見覚えのない道路と町が出現して「???」。

あれから新道が建設されていたんですね!どおりで見覚えが無いはずでした。

さて、今回もユスフさんの車を交代で運転しての出張だったのですがホテルで同宿したユスフさんのエアコンが強かったせいか、足が冷たくてすぐに眠れなかったのです。

それで今朝から少しぼんやりしていたのですが、朝8時ユスフさんが「マカピーが最初運転してくれ」っていうので、まあそれもいいかなと承知しました。

10時ころになり往路の途中で食べたお店に立ち寄り朝食を取りました。

生憎ハナさんの食べたかった「チョット」(インドネシア料理)が無かったのは日曜日だったせいで、他に食べたいものが見つからず、隣のレストランに移って食べたのが、セルフサービスのコーナー。

最初にご飯をよそってもらったお更に、自分の好きな料理を載せて後で計算してもらうものです。

マカピーは魚料理を3種類、アジのみりん干し揚げ、イワシの煮つけ、小魚のマリネそれに豆腐とテンペの煮つけを載せたのです、って書くとなんだか豪勢な感じがするのですが、実際はどこにでもある食堂の風景。

マカピーはお腹を満たすと更に正午近くまで運転して、その後約半分の行程をユスフさんにバトンタッチする事にしたんです。

そしたら、悪夢のような低速走行が始まったのです。

ヤレヤレ

さすがに、それまでのマカピーの運転と一変したので
ハナ:「どうして無用にブレーキかけるのよ!気持ち悪くなるじゃないの。流れに沿って走ればいいのに、私たちの車の後ろに長蛇の列が出来てるじゃないの、もっと早く走ってちょうだい!」
と言われる始末。

ユスフ:「だって、ボクは安全運転なんだもの。任せてよボクに」
とすねるのでした。

マカピー:「そうだね、安全に家まで帰ろう」

とマカピーとハナさんは顔を見合わせながら「しょうがないね」と我慢することにしました。

しばらくトロトロ走ってる最中に、補助席のマカピーはウトウトして目が覚め、隣で運転するうユスフが眠そうにしているのが分かりヤバいと思いました。

マカピー:「よかったらボクが代わるよ!」
ユスフ:「あ、そう。悪いねどうにも眠くてしょうがないんだ」
と自分の運転にこだわらず、あっけなく城を譲ってくれました。

これはチャンスです。
ユスフさんの運転では夕暮れまでに辿り着けばいいかなって思っていたのですが、これで一気に時間を稼ぐことが出来そうです!

運転を交代すると、補助席に移ったユスフさんは爆睡でグオーグオーと豪快にいびきをかいて寝入ってしまいました。

後部座席のハナさんは「あらら」と笑いながらYouTubeで懐メロ(70年代のアメリカンポップスが中心)を歌うのですが、アンテナの数が少ないせいなのか電波状態が悪くプツプツ切れるのでした。

途中に雨が降ったり霧が出る山道を行くのですが、雷鳴のようなものが感じられたのです。

あれ、もしかしてYouTubeのコマーシャルかしら?

と思ったのですが違いました。自分のお腹がゴロゴロ始めたのです。

ヤバいぞ!

トイレのあるガソリンスタンドまで、その時点から1時間以上かかりそうなのです。

ハナさんと一緒に歌ったりして、気を紛らわせるのですが不快なゴロゴロは次第に下腹部に落ちて行ったのです。

山のふもとの町に辿り着いたので、マカピーはかなり焦ってきてユスフさんたちに伝えました。

マカピー:「どうもお腹を壊しちゃったらしいんだ。トイレに行きたいんだけど」
ユスフ:「もうすぐガススタンドがあるから大丈夫!」
マカピー:「え、そうなの(ところで、そこのスーパーでもよくない?)」

その途端に交通渋滞が始まったのです。

何で? やめてくれー。こっちは急いでるんだよー。

どうやら日曜日の買い物と19日の国会議員選挙で混んでるのでした!

尚も、お腹の調子は悪化しているので運転しながらモゾモゾするのを見とがめたハナさんが「大丈夫?」とさすがに医者だけの事はあります。

反対車線側にシェル石油の黄色い看板が見えてきたので「良かった!」と中央分離帯を進んだ後でUターンして行こうとすると、またもやユスフさんの指示。

ユスフ:「シェルじゃなくて、もう少し先に行けば『ペトロナス』のステーションがあるから大丈夫だよ」

マカピー:「あ、そうなの。このまま直進だね(少し涙声)」

でも、そのもう少しって言うのが違ったのです。

更に5㎞ほど走る事になり、マカピーは下腹部に力を入れて我慢に必死になっていました。

ユスフ:「ほら、あと1㎞って看板が出て来たよ」
マカピー:「ムムムム(声にならない)」
ユスフ:「まだ距離があるけど、あそこに見えて来たじゃないか!」

車を駐車場のはずれに止めると、マカピーはお腹に無用の負担がかからないように走ってガソリンスタンド施設の裏手にあるトイレに駆け込もうとしたのです。

ところが、そこには人が列を作っていじゃないですか!

一瞬目の前が暗くなりました。

ああああ、もうかなりヤバいよ!

実は多くは「つれしょん」の女性グループだったので彼らは最後の女性が出てくるといなくなりました。

男性側には一人のおじさんがいました。おじさんに挨拶して後ろに着くことにしました。

マカピー:「まだ中の人が出てこないの?」
オジサン:「まだだ。どうした、オシッコか?」
マカピー:「お腹を壊したらしい」

体をよじっているマカピーを見て不憫に思ったのか、前の人が出てくると「ボクはオシッコだから奥の部屋を使えばいいよ!」って地獄で天使の声が聞こえたのですが、
「あ、オッシコの便器が壊れてる。ちょっと待ってくれ」と鍵を閉めてしまったのでした。

アギャー、困ったぞー!
おじちゃん早く、早く出て来てくれー。
手を洗わなくてもいいから早く席を空けてチョーダイ!

オジサンが出てくると、マカピーは挨拶もそこそこに飛び込んで
何とか間に合う事が出来ました。

もちろん、このトイレは洋式便座ではありません!
しかも蛇口から水桶に水を溜めて、お尻を洗うタイプです。

え、トイレットペーパーですって?

右手で容器から水を垂らして、左手できれいに洗ったら後はパンツを引き上げるだけ!(アジアの水洗トイレはこれが基本です)

これで5分もしないうちに乾いちゃうんですよ!

マカピーでした。
最後までお読みいただき感謝します。ああ間に合ってよかった!




もしもサポートいただければとても嬉しいです。そのサポートは感謝のバトンタッチとして使わせていただきます!