見出し画像

5月

毎年5月はどうしても憂鬱な気分になってしまう。
五月病の類いではなく、中学くらいから誕生日が嫌で仕方なくて5月は何かしら起きる。
思い込みというのもあるだろうから平穏無事にひと月過ごせたらいい。
そう思って過ごすようにしている。
そのせいか忘れるように先の予定を組みまくって過密スケジュールにしたりしてしまうのが毎年の悩みだ。
今年も去年と一緒で何にもできないならゴールデンウィークに引っ越してしまえ!とひとり作業でやってみた。
おかげで未だにちまちまと片付けをしながらDIYをしているもんだから終わりが見えない。
6月にはダイノジ大谷さんとDJイベントを企画していてそれに向けて動いていただけに心持ちは前向きだった。
それなのにまさか誕生日の前日に中止通告が来るとは思わなかった。
もちろん翌日はいろんな対応に追われて1日が終わる。
コロナ陽性はしょうがないよ。
ただ、ステージには帰りたかったなぁというやるせなさだけが残る。
でもこのタイミングかよ!と地団駄を踏む。
1年3か月振りのジャイアンナイトが幻になってしまった。
やっぱり1年通してなんとなく5月が好きになれない。

高校生の頃にロックヒーローだったhide、大人になって清志郎がいなくなった。
音楽にどっぷり浸かるきっかけの謂わば、自己的音楽ルーツ。
去年は木村花選手がいなくなった。
ここ数年前からだけどプロレス沼に足を突っ込んでしまい、これからの人生を掛けて好きになるだろうというものになった。
hideも清志郎も花ちゃんも見た目が派手なんでそれ系統が好きになる傾向にあるのかな。
2020年の1.4で花ちゃんを知ってからが女子プロレス団体のSTARDOMにハマるきっかけだった。
亡くなった日の5.23に「またね」というタイトルで後楽園ホールで行われた。
チケットは即完するようなビッグイベントだけれども当然現地には行けないから配信で観戦。
国内外で縁のある選手がこぞって参加した笑いあり涙ありで全3試合のはずが急遽4試合になってしまうような濃厚で白熱するもの凄く奇跡的な大会だった。
周りに見ていた友人がいないから話したくても話せないこのもどかしさ。
この日、所属していたSTARDOMは地方興行。
そこでは追悼の意を込めて全選手が事ある度に天を指さした。
ネットに上がった写真を大量にスクショした。
それを見るだけで未だに涙目になる。
去年亡くなった祖父母の葬式でも泣くことなかったのに久しぶりに嗚咽レベルで泣いて、なんとなく吐き出した気持ちになれた。
ネガティブな意味じゃなく「忘れられない悲劇」から「忘れちゃいけない日」に変わった気がする。
これが弔いっていう事なのかも知れない。
いつか観たいと思っていた気持ちは結局この目で試合が観れないままで、憧れが強くなったと同時に、例の1件で物事の捉え方や考えも大きく変わってしまった。

5月はフェスの解禁月でもあって普段ならこれ見よがしに各地へ毎週のように行き始める時期。
今年はオンラインでビバラロック。
関東圏の友人が現地に行っていたりして羨ましかった。
フェスは行けないけれど月末は地元のライブハウスに仲間が来るのでそれを楽しみにしていた。
天体3349というバンド。仙台に来る時には毎度会いに行く。
前日の夜中に具合悪くて冷や汗と同時に「もしかして・・・」が頭を過って背筋がサァーっと悪寒が走った。
当日の朝、39℃まで熱が出た。
職場から念の為、保健所にも連絡しろと言われる羽目に。
朦朧としながらメンバーの魁ちゃんに「ごめん!」とLINEをした。
なんてこともない人生恒例の扁桃腺が腫れただけだったわけだけれど、2年振りに腫れるのはいいとしてなんでこのタイミングなんだよ。
ちくしょう。やっぱり5月は好きになれない。

そういえばマスクをするようになってから、易々と風邪をひかなくなった。
やっぱりマスクって機能的なんだね。

2021年5月鑑賞作品
【新作】

ファーザー
地獄の花園
ジェントルメン
HOKUSAI

【旧作・配信】
オフィシャルシークレット
アンダードッグ(前後編)
461個のお弁当
モリーズ・ゲーム
ウィッチサマー
約束のネバーランド
サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~

いただいたサポートは今後の活動へ繋がるよう大切に使わせていただきます! 読んでいただいた後にSNSで感想を書いてもらえたら嬉しいです!