見出し画像

3泊4日-奥劔 雪渓満喫(3日目:池ノ平小屋から阿曽原温泉小屋)

             山行日:2022年7月31日(日)~8月3日(水)

1日目はこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

2日目はこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

3日目の今日から下山開始。室堂へ戻るのであれば今日一日あれば十分だが、ピストンよりも縦走派の自分としては欅平まで歩きたいので2日間費やしての下山となる。本日の目的地は阿曽原温泉小屋。急登で知られる雲切新道をただただ下るだけなので懸念事項は暑さだけ。怪我さえしなければ明るいうちに辿り着けるはずなので、無理のないペースで進む。

macaのコースタイム

05:40 池ノ平小屋
06:15 仙人池ヒュッテ
08:35 仙人湯小屋
11:40 仙人谷ダム(休憩20分)
12:50 権現峠
13:20 阿曽原温泉小屋(テント泊は予約不要)
                           *適宜休憩あり

macaのコースタイム

     *出発からしばらくGPSがずれている。実際は登山道を歩行。

雰囲気(平ノ池)

出発前に池ノ平小屋に隣接の平ノ池を散策

入口付近は雪渓がありツルツル
(アイゼンを装着するほどではない)

今日も劔岳がよく見える

冷気でモヤモヤな地面

雪渓を抜ければ木道

逆さ剱

雰囲気(池ノ平小屋から阿曽原温泉小屋)

小屋から少し離れると剱岳と池ノ平山がきれいに見えた

先程散策した平ノ池

仙人峠にて剱岳の見納め
ベンチがあるので絶好の休憩ポイント

仙人峠から仙人池ヒュッテまでの区間は木道

ここからひたすら下り

仙人池ヒュッテ

見た目ほど歩き悪くはない

すぐに1つ目の雪渓

池ノ平小屋で、「仙人湯小屋よりの雪渓は夏道が左手にあるので見逃さないでください」と親切に教えてもらっていたのだが、雪渓は1つしかないと勝手に思い込み、ここがその雪渓と勘違いし夏道が見つけられず下ったり上ったりを繰り返した。

前方にピンクリボンが見えるが、その手前で雪渓が途切れているので、他に道がないかを必死に探す。

どこにも道らしきものは見当たらず室堂への撤退も考え始めたが、ダメ元で雪渓の終点まで行くことにした。
さずがに雪渓から川に落ちるわけにもいかないので、安全を考慮し面倒くさがらずアイゼンを装着。
雪渓の終点まで歩いてみると、そこにはなんてことない夏道が続いていた。
やや段差が大きなだけで、初めから素直に雪渓を下っていけば何の問題もなかった。

道が分からなくなると精神的な消耗が激しく、そこから焦りが生まれ怪我や事故に繋ががるため、正規のルートに復帰したときは休憩をとるようにしている。また、行動開始後はゆっくり歩くように心掛けている。

さて、1つ目の雪渓を抜けるとすぐに2つ目の雪渓
知っていればアイゼンを装着したまま夏道を歩いても問題のない距離
自分は、律儀にアイゼンを外してザックに仕舞っていたので、二度手間を強いられることになった。

2つ目の雪渓
勾配はそこまでないが距離があるのでアイゼン推奨

池ノ平小屋で教えてもらった夏道ポイント

教えてもらっていなければまだまだ雪渓を歩いていたと思う
そんな場所にある

登山者が少ないのか獣道みたいな状態の夏道を藪漕ぎしながら進む

モクモクした所が仙人温泉源泉

雪渓には大きな切れ目
歩けないことはなさそうだが夏道の方が断然安全

夏道から先ほど歩いた雪渓を振り返る

仙人温泉は今年(2022年)も休業中なのでスルー

目的地が書いてある看板を見つけると何故か安心する

川を渡るのでここでひと休憩
やはり川のそばは涼しい

仙人温泉源泉
疲れていたのでこれ以上は近づかなかった

川を渡ってからは安心の夏道
振り返って、これで雪渓は見納め

”小屋のぞき”なるスポット
繰り返しになるが今年(2022年)は休業中

少し上って尾根頂上
ここから仙人谷ダムまでは急な下り

いきなり階段

階段を降ると黒四地下発電所を確認
あの高さまで下らなければならない

先が見えない位の勾配
眺めは良いが風がないので暑い

急登ではあるがロープがしっかり張ってあるので滑落の心配は少ない
この辺りで両足の小指に痛みを感じ始め、大幅なペースダウン
小指を庇うためロープのある所は掴んで後ろ向きで降りると痛みがないことを発見

樹林帯に入る

仙人谷ダムを確認

あまり近づいているようには感じない

撮影も忘れ小指の痛みに耐えながら下りると沢に到達
いとまず急勾配地帯は抜けたっぽい

もう下りはなさそうな雰囲気

川沿いをほぼ水平に進む

意外と道は細かった

仙人谷ダム手前には長い階段

あと少し

仙人谷ダムに到着
阿曽原温泉小屋まではまだ1時間ほどの距離だけど
無事下山できた安心感がすごい
(翌日も控えているので実際の下山はまだまだ)

観光放水?
いいえ、ただの水漏れ

ダム湖

関西電力黒部専用鉄道

仙人谷ダムの管理所内を通り抜ける
自然の力か、はたまたクーラーの冷気か入口付近は涼しい

電車に注意しながら線路を渡る

管理所内後半は地熱の影響で蒸し暑い

管理所を抜けると最後の上り

1時間ほど水平に進み

少し下って

阿曽原温泉小屋に到着

テント場は貸し切り

一番乗りなので当然の一番風呂
石鹸が常備されているのが嬉しい

結局、この日のテン泊者は自分ひとり

季節的にテント場には虫が多く、避難するようにテントに逃げ込んだ
しかし、テントの中は暑かったのでお昼寝まではできなかった

この日も暗くなる頃に雨が振り始めた

あとがき

雪渓歩きの難しさを身をもって経験した1日だった。兎にも角にも、道が分からない。ルートから外れているわけでもない。ただただ、どこまで雪渓を歩いて良いのか、どこで夏道に入るのかが地図では読めないのことが本当に困った。山小屋で登山道の状況を聞いていても万全ではなく、実際にその場に立つと決定打に掛け、判断に迷いが生じてしまう。それでも致命傷になることはなく、何だかんだで踏破できてしまうので、ここで危険を煽るのは杞憂かもしれない。

途中から足の小指が痛みだしたが、阿曽原温泉に到着後、靴を脱いで痛みの箇所を確認すると左右どちらの小指も靴擦れにより皮がペロッと剥けていた。自前のファーストエイドキットには水絆創膏はあれど通常のの絆創膏は持っていなかったので、小屋の方に絆創膏とテーピングテープを分けてもらい事なきことを得た。時間は十二分にあったのにも関わらず、傷口が染みるので野天風呂には1度しか入らなかったのは惜しいことをしたと今でも思っている。

ひとりっきりのテント場は、さすがに寂しすぎた。

4日目はこちら
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


ありがとうございます。励みになります。