【漫画感想】3PB7/6感想
去年の9月COMITIAで声をかけてもらい、今まで存在は知っていたけどお互いにフォローしていなかったのでSNSで繋がって、その時にこの漫画も読ませて頂いて、COMITIAの帰りの電車で読んで号泣した話(迷惑)
宇宙人と人間の交流で、相手と意思疎通ができて人の形をしていると、なんだか相手を同じ生き物みたいに思ってしまうけど、感覚も認識も性格も全部同じなわけがなくて、そしてそんな二人が一生を添い遂げることなんて出来ないって感覚が残酷なのだけど、円満漫画はバッドエンドと簡単に形容していい漫画ではなく、どこまでも漫画の中のキャラクター達のリアルに寄り添って、幸せを模索している部分に円満堂という作家の愛おしさがあって本当に大好き!!
実際、この漫画がバットエンドなのか?という疑問に関して、円満漫画は「登場人物の終わりを描く」という漫画なので世間一般的に言われるエンド名で表現は出来ない。だからこの漫画は「アオの終わり(エンド)」の話だとは思うけど、相対的に悲しい話ではあって、でも個人的には単純な感情しか知れない、知れないようにプログラムされていて、相手の感情を知覚することでやっと認識できる「アオ」という宇宙人が自分の意志で「悲しい」という感情を見つけることが出来たのは凄く意味のあるものだと思っています。死に際に幸せだった生命の最期をバッドエンドとは言えないけど、じゃあハッピーエンドか?と言われたらどこまでも円満堂先生はリアルを描いているので「この野郎!!!」とはなる。(このこの野郎!は友人としての愛のあるこの野郎!です)
円満堂先生が商業デビューしても思いっきり自分の作家性をゴリゴリに描いているのが凄いのと、自分の好きなものとか描きたいものを100%読者に向けて出力できることへの思い切りの良さとか本当に凄いなって思っていてめちゃくちゃ憧れです。キャラクターを愛して、人生を描き切って、キャラクターのために漫画描いている作家なので、そこの真摯さが漫画に現れているのをビリビリ感じる。読者に面白いもの読ませるために、キャラクターの人生を読んでもらうためならマジでなんでもする所、いい意味でヤバいんです。ヤバすぎ。
大好きだぜ……
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