献血初体験記
献血。
社会貢献になるというのは何となくわかるし「血液が不足しています」と書かれた看板を持ってる人も見たことがある。
でもどんな感じなのかわからないからなんとなく行きづらい…
そんな人のために僕がこの前初めて献血に行った時のことをネットの片隅に残しておきます。
(※2024/1/8 7日に2回目の献血に行った所いくつか間違ったことを書いていたことが判明したので一部修正しました)
そもそものきっかけ
(個人的なことなので読み飛ばしても構いません)
普段Twitterを見ている人は知っていると思うが僕はJ3リーグに所属している鹿児島ユナイテッドFCを応援している。
そこに去年まで砂森和也という選手が所属していた。
J2リーグに昇格した2019年に加入。
左サイドバックのレギュラーとして全試合に出場。
チームは1年でJ3に逆戻りとなったが残留してくれた。
この時のコメントが太字になっていたのがとても印象に残っている。
(まだ残ってるか探したけど出てこなかった)
そんな彼が今シーズンからは同じJ3のAC長野パルセイロに移籍。
6月に初めて鹿児島との試合があり楽しみにしてたのだが…
直前に知らされたこのニュース。
娘さんが急性白血病と診断され、看病に専念するためにチーム活動を休止することを決断したのである。
折り悪く、現地に行く予定だったのに行けなくなった僕。
募金とかはもちろんしたいと思っているけど他になにかできないだろうか…
そう思っていたら
そうだ、献血!
前からいろいろと聞いてなんとなく興味があった。
特に某マンガとのコラボがいろいろと()言われてた時には助けになるかも、と思って行こうと考えたこともあった。
今までは思っただけで行動には移せなかったが今回は特別である。
早速行動に移すことにしたのである。
献血、どんな感じ?
ここからは実際に献血を経験した流れをまとめてみたいと思う。
なお、献血する場所によっては細かいところが異なるかもしれないのでお気をつけを。
1.問診
献血ルームに来て初めてであることを告げるとまず「1時間半ほどかかりますが」と聞かれた。
混雑具合や献血の仕方(普通に血を取るのと一部成分だけのがある)によって変わるようだが時間に余裕を持っていくべきだろう。
①1〜2時間は見て行こう
時間は大丈夫だと言うとまずは睡眠時間や食事をした時間などを聞かれた。
さすがに睡眠不足や空腹で血を抜いたらほぼ確実に倒れる、ということだろう。
食事してから時間が経っている人に食べてもらう用にウエハースも置いてあった。
さらに諸注意を受ける。
献血をご遠慮してる人はエイズ検査を目的としてる人から(保健所に行きましょう)麻薬、覚せい剤を使用した人まで(警察に行きましょう)
さらに献血で得られた血液は「COVID-19における免疫研究」などの様々な研究に使われるらしい。
他の制限や注意も聞いたあと個人情報を書くことに。
この時渡されたのが紙パック。
血液の主成分は水である。
それが400ml(通常の献血の場合)抜かれるので献血前後は水分補給が欠かせないのだという。
病院やSAでよく見る紙コップの自販機がお金を払わなくても使える形になっているので
「時間が空いたら水分を摂る」
これを徹底しておくといいだろう。
②水分補給、めちゃ大事
ちなみに個人情報の確認のために免許証等が必要であり、サイトを見ると顔写真付きの物でないとダメなように読めるが持っていない場合は顔写真の無い普通の健康保険証とかでも大丈夫である。
個人情報等を書いた紙を提出したらさらなる問診へ。
体重を計ったりいろいろ献血に支障があることに当てはまらないことを機械で入力したり腕に針を刺して大丈夫か見極めるためにラジオ体操でやるような格好になったりした。
気をつけなきゃいけないと個人的に思ったのはコロナワクチン。
献血できなくなることはないが1年以内に接種したかどうかは聞かれるので最後に接種した時期は把握しておこう。
2.事前準備
問診が終わったら血を採るにあたっての準備をしていく。
まずは血圧。
普通の血圧計で測り、普通に通過。
その後お医者さんによる問診。
めっちゃおじいちゃんのお医者さんにいくつか(コロナワクチンの接種時期とか)聞かれて終了。
最後は血液検査だ。
まず腕の血管が針を刺せるくらいハッキリしてるかを見る。
僕はどっちもはっきりしているということでどちらに刺すか選べる立場に。利き腕じゃない左腕を選択。
「それじゃ右腕を出しておいてください」
?今左腕と言ったはずだが…
と思ったら血液検査のための血液を採るために指に針を刺すのだがそれは逆の腕の指でやるという。
そっか、さすがに同じ腕に2回は負担がね…
③どっちの腕にも針は刺される
針を刺す指は選べるのでできればスマホ操作に使う人差し指は避けた方が無難かもしれない。
針を刺したあと何回か指の両側を押されて1滴ずつ血を取られる。
取られた血はプラスチックのケースに入れられ機械に通されたり紙に落とされ試薬と混ぜられたり。
前者で(おそらく)献血に見合う血の濃さかを測定され、後者では血液型などを判定される。
紙の方を記憶を元に再現した図がこちらになる。
上の2つの丸が血液型判定用。
人間の血液型はA,B,Oの3つから判断されるがその内AとBそれぞれに反応する2つの試薬を使って血液型を判定するのだ。(確かAが青い方だったと思う)
片方だけ反応すればAかB。
反応がなければどちらでもないO。
図のように両方反応した僕の血液はAB型だとわかる。
親からAB型だと教えられていたがこの日ついに確定したのだった。
下の丸でもなにかやってた気がするが血液型判定の方に気を取られてしまい覚えていない。
Rh+-の判定だろうか。
(ブラックジャックのAB型Rh-の2人の話、何故か記憶に残ってる)
最後にフードコートで使うような呼び出しベルを渡されて控え室へ戻る。
3.採血
呼び出しベルが鳴ると「採血室へお越しください」の文字が表示された。
え、コレ献血ルーム向けに作られたものなん!?とちょっと驚きながら採血室へ。
案内されたのは歯医者の治療台みたいなイス。
小さいテレビがくっついている。
(チャンネルを変える時はテレビにリモコンをつけないと隣のまで変わってしまうらしい)
針を刺す前にアルコールだけではなくイソジンみたいなやつでも消毒する。おかげで刺す所が褐色になった。
針を刺したあと止めるために丸い絆創膏を貼る。
コレがかなりの接着力で夜に風呂に入ってもくっついたままで一週間くらい剥がれなかった。
血を抜かれている間はさっき言ったテレビを見るも良し。
さらに血を抜く機械が「残り何ml」みたいな表示があって首を動かしたら見えるようになってるのでそれを眺めるも良し。
あと忘れてはいけないのは足を動かすこと。
400mlも血が抜けるとどうしても血の巡りが悪くなってしまう。
それを解消するために末端である足を動かすことが重要なのだ。
推奨されていたのは
①血が抜かれている間は足首から先をゆっくり動かす
終わってからトイレに行ったら左足の土踏まずのあたりがつってしまったがコレをやったら結構すぐに治った。
②血を抜いたあとは片足をもう片足の上に乗せてゆっくり力を入れていく
ふくらはぎは第二の心臓って言うからね。
④血を抜かれてても退屈はしない
針刺さって血を抜かれるの痛いんじゃない?と思う人もいるだろう。
正直ちょっと痛い。
針刺された直後から「痛い→痛くない→痛い→痛くない→痛い」と時間が経つにつれて波のように変化していった。
そんなこんなで採血は終了。
針を抜き絆創膏をキチンと貼り直したあとイソジンも洗い流された。
控え室に戻る。
4.休憩
採血が終わったらそこから最低30分(初献血の場合)の休憩に入る。
基本は「座っていること」だ。
血が抜かれた状態で立ってたら立ちくらみになるのは火を見るより明らかである。
だから自販機の前にも座って待てるように椅子が設置されていたりする。
飲み物だけでなくクッキーやアイスも自由に食べられる。
よくあるホームランなバーであるが普通のやつより心なしか柔らかかった気がした。
献血直後にキンキンに冷たいのはご法度なのかもしれない。
よく献血への誘い文句として「飲み物やお菓子が無料!」って言われるけどそれは別に来てもらうためではなく「早く回復してほしい」という考えのもとなんだなということが今回体験してわかった。
⑤終わったら飲み食いして回復!
さて、せっかく休憩スペース(さっきまで「控え室」と言ってたけど同じ所です)に漫画が置いてあったので読んでみることに。
種類めちゃくちゃあって迷うな、血抜いた後に「鬼滅の刃」読む気にはならんなとか思ってたら気になるタイトルの漫画が。
その名も「献血ラッシュ」。
え?献血の漫画?何それマニアック!気になる!と思って手に取ってみたら…
吸血鬼とのラブコメ少女漫画でした。
なんだ、そういう事かよ。
でもコレを置こうと決めたセンス、嫌いではない。
結局個人的に好きな「あずまんが大王」とか読んでいるうちに30分が経過。
最後の最後に重要なのは
⑥帰る時はちゃんと一声かけてから!
急にいなくなるとどこかで倒れてる!?とか思われちゃうのでね。
実は自転車で来たので自転車で帰らないといけなかったのだがさすがにすぐに自転車で帰るのは体に良くないと思ったので夕飯を食べたりしてから帰ったのだが、いつも自転車に乗ってる時と比べてなかなか安定しなくて休憩しながらの帰宅となった。血不足で運動はよくない…
⑦自転車で献血に行くのはやめよう
ちなみに電車で帰る時も立ちくらみでホームから落ちたりしないようにホームの中ほどを歩こうね!
最後に
今回前から気になっていたもののなかなか行けなかった献血を初体験したわけだが「入ってしまえば特に何があるでもなくスムーズにできる」ということがわかった。(まあそれは人によるかもしれないが)
と考えると献血に足を運んでもらうために必要なのはきっかけであろう。
この記事がきっかけになってくれたら幸いである。
一度献血すると次やるまでに間隔を開けないといけないので僕が次できるのは9月以降ではあるが、また行ってみようかなと思っている。次は反省を活かして電車でね。
皆さんも時間がある時に是非。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
よろしければこちらにも御協力お願いします。
Jリーグ各クラブが協力して試合会場で募金活動したりもしてるのでよろしかったらそちらでも。
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