ターゲット

マーケティング戦略はフレームワークに関わらずターゲットから決めるべき

▼マーケティング戦略はフレームワークを使って考える


マーケティング戦略は基本的にはフレームワークを使って考えます。理由としては、マーケティング戦略は非常に幅広く、アイディアを出そうと思えばいくらでも出すことができるからです。最近はひたすらアイディアを出し合う「ブレスト会議」という言葉をよく耳にしますが、ある程度の制限がないと、アイディアが多すぎてしまったり、話がそれてしまうためです。このような会議は会議時間が長く、最終的には数多くのアイディアの妥協案となってしまい、効果のない戦略となってしまうケースが少なくないからです。生産性を求めて始めた会議なのに生産性のない結果となってしまったら意味がありませんよね。フレームワークの種類は、「マーケティング フレームワーク」で検索するとたくさん表示されます。

▼なぜターゲットをセグメンテーションすることから始めるのか
 フレームワークは無数にあるのですが、どのようなフレームワークをやるにしても、まずはターゲットから決める必要があります。それは、ターゲットにどんな価値を提供して、どのように訴求していくかが、マーケティング戦略の全てだからです。到達目標が無いのに、歩を進めることの厳しさは、具体例を出すまでもなく分かるのではないでしょうか。

▼ターゲットは、自分で決められる
 これは意外にも多くの人が勘違いしていることですが、ターゲットは商品にあまり依存しないということです。ビジネスというのはお客様に価値を提供することで成り立っています。極端な事を言ってしまえば、使い方やその訴求の仕方さえ変えれば、1本のネジをエンジニアから女子高生まで幅広く売る事ができるのです。ただ、メリットのある使い方や訴求方法がターゲットによって全く異なるので、ターゲットを先に決める必要があるのです。

▼ターゲットを広く設定すると訴求効果は激減する
 例えば、集中力を高めることができるガムがあったとします。この場合、よくやってしまうのが、ターゲットをビジネスマンにしてしまうことです。しかし、ビジネスマンに仕事に集中できると言ってガムを売ることは何の訴求にもなりません。一言ビジネスマンと言っても、集中することに対する価値が違うからです。男性であれば、集中することで売り上げを伸ばし、出世をしたり給料が上がる事を求めます。女性であれば集中して仕事を早く終わらせ、アフターファイブを充実することを求めるかもしれません。3社が全く同じ商品を発売したとして

A社:ターゲット→ビジネスマン/訴求内容→仕事中の集中力アップ
B社:ターゲット→ビジネスマン男性/訴求内容→仕事に集中して、利益率をアップ
C社:ターゲット→ビジネスマン女性/訴求内容→仕事に集中して、毎日定時退社
と3社それぞれがPRをした場合に、効果が全く同じ商品であったとしても売り上げが3等分とはいきません。必ずB社かC社に偏ります。この訴求するターゲットを分ける事をセグメンテーションと言います。以前、マーケティングとは1位を探す事だとお伝えしましたが、このセグメーンテーションはとにかく細かく、自社商品が1位になれるところまで分けてください。そうしなければ、ターゲットに商品の価値がうまく伝わらず、競合に取られてしまいます。実際に、どのようにしてセグメンテーションをしていけばいいのかわからなければ、お気軽にご質問ください。

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