銀ちゃんといっしょ 92
介護って…14
散歩の時や外回りの掃除の時の
挨拶の仕方を変えてみました
今までは
すれ違いざまにお顔をちゃんと見るか見ないかで
声をただ張り上げていました
でもそれだと
俯いていた人や
元々挨拶なんかせずに黙々と歩いていた人が
もそっと言葉らしきものを発するのを
背後に浴びるだけ
そもそも挨拶されたって気づいていない時が多い
それじゃ意味ないやんって
最近やっと気がつきました
だから今は
ちゃんとお顔を拝見してゆっくりハッキリと
〝おはようございます!〟と言っています
当たり前の事だったのかも知れないけど
そうしたら皆さん100%私の顔を見て
〝おはようございます!〟って言ってくださいます
立ち止まった方とは雑談
皆さん素敵な笑顔をしています
気になるのは喉の奥がひっついてた人
口は開けるのに声にならない声
きっと今朝起きてから誰とも喋っていないのでは?
何度か一人暮らしを経験したのでわかります
一人暮らしだったらまだしも…
同居の人がいても喋っていなかったら
余計に寂しいですね
私の大切な友人の一人で
ヘルパーをしている女性がいます
その女性の夢が〝駄菓子屋さん〟を作る事
ヘルパーをしながら
近所の人たちが……子どもも大人も…
何気なく立ち寄れる場所
そういう場所を作りたいって
いろんな素敵な施設をいろんな方々が工夫して
作って来ています
まだまだ夢を膨らませて
いろんな施設を見学して勉強して模索して…
凄いなって思う
それはそれでとても大切な事だと思うし
頑張って欲しい
でももしかしたら
もっともっと根本的な事なのかもって思います
隣近所の人の顔が見えない社会
結局そこからの問題なのかなって
だから
その友人の夢って
実はものすごく大切な根本を
突いているんじゃないかなって思います
あっちこっちで挨拶の声が聞こえて
あっちこっちで井戸端会議がある町
それが結局のところ大切なんじゃないかなって
そうしたら
喉の奥がひっついていて
すぐには声が出せない人も
雑談に花を咲かせる事ができるのに
さぁ今日も
じいちゃんばあちゃんたちの
喉の奥のひっつきを引っ剥がしに行って来ます!
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