見出し画像

2024/08/09日記_得体のしれない世界で人生の後半にどこに住む?

見た夢は音楽番組のようなプログラムが画面に写っていて、5箇所くらいをライブを中継していた。最後の中継はオシャレなレストランのようなところで演奏が終わって、気づいたら自分がそのレストランにいた。ライブを聴き終えたまわりの人はビュッフェスタイルの食事をとりに向かい始めている。ここがどこかわからないけどたぶんアメリカのような気がした。豪華なサラダバーに人々が向かい始めた。みなエコ意識が高いのかサラダを盛り付ける自分の器を持参していた。

カフカの『城』は1番長い15章をようやく過ぎた。この章では事件が起きてその事件のせいで悪い噂になって村八分にされた家族がどうやってそれを回復していくか計画を立てる話だった。ただその事件といわれるものは事件なのかわからない。城の役人を怒らせてしまったかもしれないという事件かなのにも関わらず、事件かもしれないという噂は村中に広まってその家族は村八分にされてしまった。その役人の容姿は噂レベルの曖昧さで、役人の使用人も誰なのかよくわからない。事件を解決しようにも実際にその役人が怒ったかわからないため公的には事件になっていないため、城の窓口の人は取り合ってくれない。忖度や空気のような実態のない官僚組織や村の人々が作る社会の滑稽さがひたすら描かれていた。

東京に親がいてかなりいい歳なわけで、店をやりながら生活するにはいまの場所が良いとはいえどうしたら良いかわからない。たくさんの縁のおかげでこの地に開店することができたから東京に戻っても友人はいても、店をするための縁はない。もし東京に戻ったら、ほぼゼロに近い知名度から再出発になる。

とうぜん家賃も高いだろうから便利な場所では家賃は払えないだろう。狭い場所しか借りることができないかもしれない。妻とふたりでやるわけだから駅から10分以上歩くところで丁度いいお客さんが来てくれたら理想的だと思う。テイクアウト専門店味気ないし、商売は売上だけだと精神的に疲弊する。ここにいると料理だけでなく話にきてくれる人もいる。だけど東京だとどうだろう、サービスする側される側みたいなことがはっきりしている気がして不安になる。ここにいると売り上げが少なくても誰かと話ができて楽しい日もある。でも東京でそんなことはあり得るのだろうか、あるにはあった気もする。自分の中での東京は道具のように役目を強いられる印象が強い。でも東京で店をしたことはないのだから、やってみるまではわからない。

いいなと思ったら応援しよう!