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繰入金

民間病院と公立病院の経営の違いに繰入金をもらっているか否かがあります。民間病院の一般医療の収益は診療報酬のみであるのに対して、公立病院は国や県、市などを通じて一定の条件に基づき繰入金をもらっており、民間病院と比較して下駄を履いています。その代わりに公立病院では、公共の福祉の増進に努める必要があります。

当院も公立病院なので診療報酬に加えて一般会計繰入金(普通交付税と特別交付税)をもらっています。

普通交付税として720千円×稼働病床数をもらうことができます。

普通交付税


地方交付税の1つに不採算地区病院としてもらえるお金があります。不採算地区病院とはざっくり言うと”儲からない田舎にある公立病院”です。当院は第1種不採算地区病院です。


特別交付税
不採算地区の分類


上記の表を参照すると稼働病床数が30床の場合、普通交付税として2160万円、特別交付税として8200万円ほど(合計1億近く)の繰入金をもらうことができます。
表はいずれも総務省のhttps://www.soumu.go.jp/main_content/000781233.pdfを参照させていただきました。

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