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スタートアップらしく、いろいろ苦労もあった…資金調達・前編|Vol.228

ヨイショなしで、評判がいいのはどこ?

島袋
今回も、JobQというサービスをパーソルさんに株式売却された小谷さんに来ていただいています。


もう1個、どうしても聞きたいことがあります。
前回、JobQの中で評判のあまりよくない会社を伺いましたが、逆にここ最近オススメのところを3社ほど教えていただきたいです。
個人的にでいいですよ。

小谷
難しいですね、サイバーエージェント…

島袋
ヨイショなしで!

小谷
サイバーエージェント。

島袋
なるほど。もう一回言います。ヨイショなし。

小谷
…そうですね、あまり出てこないかもしれないです。
サービスの特徴かもしれないですが、ネガティブなことは事前に聞いておきたいものなんですが、いいと確信しているユーザーはリファレンスを取らずに入っちゃうので、あまり話題に出てこないんです。

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しいて言うならパーソル

島袋
ははは(笑)なるほどね、わかりました。


資金調達、最初のピンチから救ってくれたのは

島袋
資金調達のときのお話をお聞きしたいんですが、資金調達の計画ってどうされていましたか?
最初シードの段階で何%放出してどれくらい調達したかとか、そのあたりを教えていただきたいなと。

小谷
ごく一般的だと思います。
2015年くらいのシードの調達の仕方で、大体XXXX円くらいをエクイティで調達して、プロトタイプを作って仮説検証をして…という感じでした。

そのあとお金が尽きてきてから、さて次はどうしようとまたファイナンスにまわったんですが、プチピボットするかグロース踏むか、ちょうど狭間ぐらいの時期でけっこう苦労したんです。決まらなくて。

島袋
エクイティで調達しようと思っても。

小谷
そうです。
JobQはマネタイズが遠いサービスなので、キャッシュフローはできていない状態ですし、グロースの絵も見えていないので、VCからするとどこにお金を使ってどう伸びていくかが見えないから出しづらい。

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そういう状況になったので、もう一回サイバーさんからおかわりをもらって…

島袋
サイバーさん、おかわりできるんですか!

小谷
させていただきました。
ブリッジ(つなぎ)的にファイナンスをして、借り入れも合わせて行った感じです。

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島袋
そうなんですね。スモールビジネスで始めてある程度利益が出てきてからJカーブを描くケースと、最初からJカーブを描く形で事業をするケースがあると思うんですが、JobQはどちらでした?

小谷
JobQで、始めからJカーブ狙いでした。

島袋
ということは、資金調達ありきで事業を始められたということですよね。

それでサービスもある程度骨組みができかかってきたところで、成長期でお米が全然足りませんということで、サイバーさんにおかわりをしたと。
そうしたら大盛りおかわりをする過程で一緒にご飯食べてた仲間が抜けた、という順番でしょうか。

小谷
はい。僕が引き継ぐことになってから、2回目の調達をしました。

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実は小谷さん、こう見えて…

島袋
最初はCOOで株式もマイノリティ側だったわけですよね。
一般的には株主はマジョリティ側につきそうですが、なぜCOOの小谷さんの方を支援してくれたんでしょう。

小谷
難しいですね。プロダクトを作れるフェーズだったので、エンジニアでデザインもやっていた僕が基本は1人でそのプロダクトを作っていて、僕がいないと回らないと言うのは1個あったと思います。

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島袋
それを先に言ってくださいよ!エンジニアなんですか!
こんなに焼けてるし、まったく無縁かと思ってました。

小谷
こう見えて僕エンジニアなんですよ。

島袋
意外ですね。ちなみにどれくらいの金額調達されたんですか?

小谷
公開してないんですが、デットとか全部含めてXXXXですね。内訳は出せないんですけど。

島袋
そうなんですね…
まだまだ聞きたいのにお時間になってしまいました。
続きはまた次回ということで、どうぞ皆様お楽しみに!


出演者

■小谷匠:株式会社ライボ-代表取締役・CEO/エンジニア
大学卒業後、人材系スタートアップで法人向けの営業やWebエンジニアとして1年強勤務ののち退職。その後、バックパッカーを経て、2015年2月に株式会社ライボを創業。創業以来、「個が活躍する社会を創る」をビジョンとし、キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発、運営。2019年3月にパーソルグループ入り。

■島袋直樹:M&A BANK株式会社-取締役会長
シリアルアントレプレナー。26歳でインターネット広告代理店を創業、年商20億円規模に成長させる。2016年に同社を分社化し、インターネットメディア運営を主体とするIdeaLink株式会社を創業。2017年12月、自社メディア5媒体を上場企業に事業譲渡し、2018年3月よりM&A BANKの運営を開始。「事業は創って売る」をモットーとする。「会社は伸びてるときに売りなさい。」の著者。

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(M&A BANK YouTubeチャンネル)

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