「できないこと」を決めること。
おはようございます。
ここ最近のブームは、打ち合わせのすきまに落ち葉をむしゃむしゃ踏みにいくことにはまってます(#秋の感じ方)
さて、昨日、プロジェクトのリーダーとして決断したことを、サロンのみなさん向けに発信させていただきました。
今日はそのいまの気持ちについて書かせてもらいます。
私は、キンコン西野さんのもとで学生インターンとして働かせていただきながら、今は「えんとつ町のプペルVR」のプロジェクトリーダーをやらせていただいています。
(※このグループは、西野サロンメンバー限定です)
はじめはUnityとUnrealのちがいもわからないような、ゲーム開発も全くの素人で、VRもいちから勉強しています。
そんな私が、夏に西野さんに呑みに連れて行っていただいたとき、「背負いにいった方がいい」という言葉をもらって。
ただの宣伝隊長だったのが、コンテンツのコンセプトや中身まで決める立場をやらせてもらうことになりました。
もちろん肩書きをもらったからと言って、何もできるようになるわけではなくて、本当に、チームのみなさんやサロンのみなさん、そして西野さんに助けてもらいながらなんとかギリギリのところで、やれています。
そして、そうやって自分が先頭に立ってやらせていただくと決まったとき、グループである宣言をしました。
それは、「映画が公開する12月に合わせて、VRを完成させます!!」というもの。
ただ、この宣言を変えることになりました。
Facebookグループに書いたことをここにも書かせてもらいます。
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いつもプペルVRプロジェクトを応援していただき、ありがとうございます!
今日は、ずっと悩んでいたんですが、決めたことをみなさんにお話させてもらいます。
8月に「年末に向けて残り4ヶ月でVRを完成させます!」と宣言しました。
・・・でも、すみません!!間に合いそうにありません!!!
はじめに書かせていただくと、チームのみなさんは本当に力を尽くしてくださっています。ただ、開発に“ミラクル“は起きなくて、「無理をしない」という判断をするのも、リーダーとしてすごく大事なことだと思いました。
このVRは映画公開中だけじゃなくて、「えんとつ町のプペル」という作品が、長く愛されていくためにチーム西野にとってすごく大切なものです。
これからずっと残っていくものとして作り上げる。
そう考えたときに、「12月に完成」だけにとらわれるのは、本当の目的とずれてしまうんじゃないか・・・そう思いました。
それでも、開発を行う上で「かたちにする」のはすごく大切です!
なので、ただ完成を延ばすのではなく、年末までには【ショート版】を作りあげます。そして、年明けに向けて【フル版】を完成させにいきます!!
今回のVRでは、
・ストーリーじゃなくて、町そのものの魅力をみせる
・自分で移動できる乗り物にする
・人によって体験がちがう設計にする
などいろんな要素があります。
「本当に【ショート版】で魅力が伝わるのか?」
「削って削って、削ったとしても、譲れないコアの部分はなんなのか?」
チームで何度も話し合いました。
その上で、「ここは外せない」という部分をまずは5分ほどのコンテンツでまとめようと思います。
そして、それを西野さんやみなさんに見ていただいた上で、はじめからやろうとしている企画を【フル版】で仕上げにいきます。
宣言したことをひっくり返すような形になってしまってすみません・・!
すごくすごく迷いました。
お金の問題もあるし、チームのモチベーションや体力の問題もある。
でも、これはいいものを作るための判断だと信じています。
年末に向けて【ショート版】を仕上げにいく、という勝負は変わりません!!
スケジュールがパツパツなのも変わりません!!
チーム西野の一員として、2020年の大勝負を盛り上げていきたいと思います!!!
最後まで一緒に走ってくださったら嬉しいです!
これからもよろしくお願いします!!!
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正直、一度決めたことを変えるって、路線変更するって、すっごく怖いなと思いました。
毎日、たくさんの打ち合わせと、膨大な制作物を前にしていっぱいいっぱいなんですが、ふと立ち止まったときに、思うんです。
「なんでこんなプロジェクトを自分がやらせてもらえてるんだろう」って。
これだけたくさんの方に関わっていただいて、たくさんの方の期待を預かっている。3000万という予算だけでも胃が痛いのに、日々それ以上の重みを感じてます。
自分一人の勇気とか責任とかで済む問題ではない。
ただ、それでも決めなきゃいけなくて、この判断が正解かなんて分からないので、いつも西野さんに教えてもらってるように、もうこうして決めたことを「正解」にしていくしかないんだなと思いました。
前にも実は、おんなじようなことがありました。
インターン生になってはじめてまかせていただいた個展のプロジェクトを、イベント中止だけじゃなくて、プロジェクト自体を無期限延期にさせてもらったことがあります。
この時も、本当にたくさんの方に支えていただいて、ブレーキを踏むことの大切さを教えてもらいました。
よくよく考えたら、私は西野さんのもとでインターンをさせてもらってもう8ヶ月も経つのに、実はまだ何も成し遂げられてないんです。
このルクア個展のプロジェクトも、ドイツでの活動もコロナで難しくなってしまって、実はまだ何もやり切れていない。
中止や延期、ブレーキばかりです。
だからこそ、このVRは絶対にいいものにしたい。
今回の判断は全然ネガティブなものじゃなくて、むしろ「人の心を動かすエンタメを作る」ことに、積極的に挑戦していくものだと思ってます。
決めるって怖い。
でも、それ以上に、
「絶対いいものにする」
「このチームならできるはず」
って、自分がいちばんわくわくしています。
映画に挑戦する西野さんの背中を見ながら、私もVRでこの作品を盛り上げていきます!
ここからますますよろしくお願いします!!!
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