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推薦図書【バッタを倒しにアフリカへ】

パッと目を引く表紙の本。

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最初にこの書籍を見かけたのは日経MJだったが、手に取ったのは古本屋で店頭に並んでいたからだった。

印象に残りやすい表紙だったので、記事で見た時の記憶はあった。早速購入。

普段は小説しか読まないため、このような体験記のような書籍は初めて読む。

読み進めてみると、どうやらバッタに食べられたい前野氏がバッタの研究に奮闘する話である。(前野ウルド浩太郎と書いてあるが、彼は日本人である)

わたしも普段の生活の中でバッタを見かけることがなくなり、果たしてどこにいるのかと思ってしまう。バッタというのはあくまで日本では昆虫であり、害虫ではない。

そのため日本でのバッタの研究というものはあくまで昆虫としての観察であるが、海外ではバッタの大量発生により被害を受けている。海外では駆除の対象になるのだ。

日本ではバッタを害虫とみなしていないため関心が海外より薄いが、海外ではバッタを駆除しなければならない存在となっている。そのため前野氏はバッタの特性などを研究するとともに、大量発生の原因追究することにより海外においての被害対処法にも貢献するためバッタの研究所があるモーリタニアに行く。主にはモーリタニアでの体験記である。

固っ苦しい文章ではなく、前野氏の気持ちがよく表れている。バッタだけではなく、その他の昆虫や動物が出てくるため、読みながら次は何の生き物がでてくるのか?とすら思ってしまう。

こんなふうに次は何が出てくるのかな?とワクワクしてしまうのは、近年の生活では昆虫や動物を見かける機会が減っているからだと感じる。

ちなみに最近てんとう虫を見かけたが、久しぶりにお見かけしたので思わず写真を撮ってしまった。

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わたしたちが生活している中で、昆虫を見かける機会は確実に減っている。

前野氏みたいに幼少期に遊んでいる時にバッタに出会い、興味を持っていくということも今の子どもたちにはないのかと思うと少し残念に思う。

ぜひとも次世代には前野氏のように探究心に溢れる子たちが育つような、昆虫や動物たちと触れ合う機会を増やして欲しい。

ちなみにわたしは昆虫は触れません。

そんなわたしでも楽しめる一冊でした。




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