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もうひとつの名前を持つ

●「ナカムラクニオ」さん

「ナカムラクニオ」さんという方が気になっています。

「コミュニティ」について学んでいたところ、「人が集まる場所(箱物)」に興味が出てきて、カフェに関する本を読んでみることにしました。

県立図書館の蔵書検索で「カフェ」と入力して出てきた本を片っ端から借りて読む中で、一番印象に残ったのがこの本。

著者のナカムラクニオさんは、ブックカフェ「6次元」のオーナーであり、アートディレクター、ライター、金継ぎ師、専門学校講師などの肩書きも持っておられます。

ブックカフェ「6次元」は、「古本×カフェ×ギャラリー」をコンセプトに、様々なイベントを展開してこられました。
いつか僕も、「6次元」にお邪魔してみたいです。



「6次元」のお話は、実際に行った時にさせてもらうとして、もう一冊、ナカムラクニオさんの本を取り上げたいと思います。

今まさに読んでいる最中なのですが、『パラレルキャリア 新しい働き方を考えるヒント100』という本がとても面白いです。

制作会社でバリバリのサラリーマンとして働いたのち、ブックカフェ「6次元」での活動を軸に様々な活動を展開してきたナカムラさん独自の視点から、「これからの働き方」について綴られています。

誰にでも伝わるような優しい言葉遣いでありながら、深く考えさせられるところが多々あって、ノートとペンを手元に置きながらゆっくり味わって読みたい一冊です。


この本の中に、「もうひとつの名前を持つ」という節が出てきます。

ナカムラさんご自身が、台湾の占い師に「もうひとつの名前を持ちなさい。中村邦夫(本名)とは別の名前で活動しなさい」と言われ、「ナカムラクニオ」と名乗るようになってから、不思議なことに仕事が増えだした、というエピソードが語られています。


僕は「もうひとつの名前を持つ」って、すごく良いなと思いました。




●「肩書き」を外したあなたは何者なのか

皆さんは、自己紹介をする時、どんな内容を伝えますか?

特に男性に多いのかも知れませんが、自分のことを人に話す時、「業種」「社名」「肩書き」を一番に話す方が多いように感じます。
僕もそうです。

「〇〇株式会社の〇〇(役職)の〇〇と申します」というとすごく簡単だし、なんとなく伝わった気がするじゃないですか。
聞いてる方としても、なんとなく相手のことが分かったような気持ちになる。

僕は市役所で働いていますが、「公務員」って田舎では最強の肩書きで、「税金泥棒だ!」「これだからお役所仕事は!」と文句を言われることもありますが、やっぱり一目置かれる存在で、社会的信用は高いです。
その証拠に、住宅ローンとかも通りやすいですよね。


でも、これって「公務員」という肩書きが力を発揮しているだけで、僕自身は何にもしてないんです。
会社員なら、「〇〇株式会社」がこれまで積み上げてきた信用が素晴らしいのであって、何もせずしてあなた自身が素晴らしいわけじゃない(極論ですよ)。


「肩書きを外した時の自分が何者なのか」をちゃんと答えられるようにしておくことが大切で、そのためには組織に与えられた仕事をこなすだけでなく、自分で価値を生み出せるようになっていかなければならない。

別にものすごく大きな価値じゃなくて良いと思います。
自分の手の届く範囲で、周りの人を幸せにして、自分も「自分らしく」働くこと。
自分の好きなことが、誰かの好きとつながり、新たな価値を生み出すこと。

それがこれからの「新しい働き方」だと思います。


そして、自分で意識的に「新しい働き方」に取り組むために、「もうひとつの名前を持つ」ことってすごく良いんじゃないかなと思います。

普段名乗っている「園田 將人」だと、新たなコミュニティに入る時も、どうしても「公務員」という肩書きが頭の片隅に残ってしまう気がするんですよね(地方公務員法的には正しいのですが)。



これから、「ソノダ マサヒト」を名乗る自分で、普段とは別の視点から世界に触れ、色んなものを吸収し、新たな価値を生み出してみたいなと思います。

そうして、組織に頼らない「自分らしい肩書き」をつくっていきたいです。




ということで、近日中にユーザーネームを「ソノダ マサヒト」に変更し、プロフィールを一新します。笑

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