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【震災を見つめる心がまえ】「自他境界」は、心の防護服。

天候 晴れ 
今歌「兄弟」andymori


やっほー!!!おはようございます!!!


新年から色んなニュースで「心」がうろうろしている人も多いんじゃないでしょうか。僕自身は、変わらずに日常を大切に生活を送っています。そんな中でも、能登半島地震のニュースを見た瞬間には、パッと友人の顔が思い浮かび、速攻連絡しました。本当に被害が最小限になることを願っています。


今回は、2011年『東日本大震災』の際に気づけた、「自他境界」の大切さについてお話しします。自分自身へ向けても、改めて伝えたいこと。




■「自他境界」は心の防護服。


今回一番伝えたいのは、「まずはじぶんの心を大切にしよう」ということ。ここまで大きなニュースになってくると、心が揺り動かされる人も多くなってきます。心を向けることは大切だけど、それによって自分がゆられるのは避けたい。


実は、この状態になっている時、無意識に人間が使っている武器である「自他境界」のバランスが崩れ始めています。


自他境界とは、「自分以外の他者やモノは、自分とは別のものである」ということを、成り立たせたまま活動するための心の防護服」のようなものです。


「自他境界が明確な場合」
~自分と他者は別である~
イメージ図


これがあることによって、周囲の影響に左右されずに、安定した状態で、他者や未知の事柄とうまく関わっていくことができます


■「自他境界」のバランスが壊れる時。


ただし、ストレスや過労などにより精神状態が不安定になり、自他境界が次第に曖昧になっていく人もいます。まさに今回のような大規模な震災は、そのような人々が発生しやすい状況です。


「自他境界があいまいな場合」
~他者の領域を自分にまで広げる~
イメージ図


上記の図のように、他者の情報により、自分自身の心にまでその影響が及んできてしまう状況。こうなってくると、日常生活に支障が出るようにもなってきます。


だからこそ、震災のニュースや世間の雰囲気に、心が持っていかれそうになった時は、情報を遮断してもいいと思います。まず大事なのは自分で、自分が元気だからこそ、周りにも手を差し伸べられる。


■自粛・不謹慎を気にするのは、当事者以外。


2011年、東日本大震災の際、震災が起きて一週間後、受け入れ団体と共に現地に入りました。世間は自粛ムード一色でしたが、被災地では「わたしたちと同じような心持ちにならなくていい。思ってもらえるだけでもありがたい。」そんな声をたくさん聞きました。


全員が止まってしまったら、なんにも動かなくなってしまうんですよね。まずは、目の前にいる大切な人を大切にすることから。楽しんでもいい。そんな当たり前のことを、当たり前にやっていきましょう。


今回言いたいのは、「震災の情報をスルーしよう。」ということではありません。「自他境界」のバランスが崩れやすい状況だからこそ、その状況に対して、自分のバランスがとりやすい形で付き合おう。ということです。


■応援は自由、ムードにのらなくても良い。


もちろん応援も大切です。ただ応援しなきゃいけないというムードは望ましくないし、そのムードにのっからなくても良いです。あくまでそれぞれの自発性のもとでの自由な応援。やらなきゃいけないということは、なにひとつないです。


ムードに流されている場合は、自他境界があいまいになっているので、よくよく自分のこころを意識してみてください。


「自他境界があいまいな場合」


応援の際にも大切なのは、「わたし」の境界が明確な状態で、心を向けること。「わたし」がしたくてやっているかどうか。自分の心を寄せるというよりは、自分の心を向けるイメージを持つと、境界を意識しやすいかなと思います。


「自他境界が明確な場合」


■支援のフェーズと応援のゆくえ。


自発的に「応援」に乗り出す人たちもたくさん現れています。ただ支援にはフェーズがあります。今現在、被災状況があまりに酷いこと、被害の実態が全て明らかになっていないこと、交通機関のダメージ、余震や建物崩壊による2次災害など様々な要因から、一般人がボランティアとして現地に立ち入れる状況にはありません。


その中で、自分がいまいる範囲からできるカタチで、自発的に「お金」という手段で応援している人がたくさんいます。そこで最後に、僕自身が東日本大震災の時に、知っていて良かったこと。応援のゆくえが分かる募金についての情報をひとつだけ紹介します。


■応援のゆくえ、募金の二種類のかたち。


募金がどう使われるのか。即効性があるのか、長期的なものなのか。そこを知るだけでも、応援したい場所に「おかね」が流れていきます。それを知るために、意識すればいいのは一点だけ。募金スタイルが「義援金」か「支援金」どちらなのか、ということです。


募金の種類は大きく分けて二種類のみ。それぞれ説明していきます。


義援金」は、すぐには被災者の元には届かない為、長期的視野を見据えた募金と言われます。


義援金とは被災された方一人ひとりに分配されるお金です。


義援金の多くは非営利組織や自治体、内閣府などが窓口となり、通常はいったん被災自治体に送られ、「配分委員会」のもとに被災者に対し「公平・平等」に配分されます。


以下に義援金の特徴を記載します。
・義援金は被災者に分配されるもので、ボランティア団体や行政が行う復興事業や緊急支援には使われない
・被災した県が設置した義援金分配委員会によって、寄付金の100%が公平・平等に被災者に配布される
被災者数などの正確な情報を把握した後に均等に分配される。配布作業も混乱する被災自治体が担当するために負担がかかる。

(出典:農林水産省「今、私たちにできること 義援金・支援金・ボランティアで復興を支援」)


一方、「支援金」とは、NPO団体などに直接募金するスタイル。賛同できる団体に募金すれば、それが直接NPO団体を動かし、被災地支援に繋がります。即効性を重視した募金とも言われます。


支援金とは被災地で活動する非営利団体に送る寄付金のことです。


支援金の特徴として以下のようなことが挙げられます。
・各機関や非営利団体の判断によって、人命救助やインフラ整備などの復旧活動に速やかに役立てられる
・支援金の使い道は支援先団体に任せることになる。各団体ごとに支援金の使途や収支の報告を行なって透明性を確保している。 被災者からのニーズに対して、各機関や団体が各自の判断と責任において柔軟に使用できるためすぐに活用される

(出典:日本財団 「支援金と義援金の違い」)


これを知っておくだけでも、じぶんの応援のゆくえが分かります。必要とする場所や人に「応援」がしっかりと届きますように、そんな思いを込めてシェア。


■まとめ


以上、今回は今だからこそシェアしておきたい情報をまとめました。「自他境界」については、聞きなれない言葉だったと思いますが、心理学の世界で使われている言葉です。


「自他境界」、実は日常生活においても、人とのコミュニケーションに影響を与えています。なにかこころが乱れているときは、「自他境界」のバランスに目を向けてみると、こころへの向き合い方が変わるかもしれないですね。


それでは、今日はこんなところでどろんします。まずは、じぶんの心を大切にしよう。大事っす、あなたのこころ。それでは、明日も一日張り切っていきましょう!!!!!!



紹介したいもの


■石川県

義援金による支援。長期的視野を見据えた募金。


■ピースウィンズ・ジャパン

支援金による支援。即効性を重視した募金。友人が医療団として現地入り。

空飛ぶ捜索医療団の緊急支援チームは、すでに現地入りし情報収集を開始。倒壊、土砂崩れが数多く確認されるなか、被災状況や支援ニーズの調査および捜索・救助支援、医療支援、緊急物資支援等を実施しています。


■日本財団
支援金による支援。即効性を重視した募金。学生時代とてもお世話になった団体。


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