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未来予測の方法

日本で普及しているプログレス法(別名一日一年法と呼ばれる出生図の進行法)は西洋でも長年の歴史を持つチャート進行法(西洋での呼び名は「セカンダリープログレッション」)ですが、実はその他にも数々のチャート進行法が存在します。現在プロの西洋占星術師達の間で最も普及している進行法は、ソーラーアーク(Solar Arc Direction)とプログレス法(Secondary Progression)の二つであります。ソーラーアークは先に備える技法として多くの占星術師が使用しています。それに加えてプログレスの月も使用しており、プログレス法のみ使用してきた占星家でも、ソーラーアーク法を使用し始めるとその魅力と有用性の虜になる事があるのです。この2大進行法の違いを学ぶことで、更に洗練され、緻密な未来予測のテクニックを身につけることが可能になります。
ソーラーアーク占星術とプログレスチャートの大きな違いは、動きの遅い惑星(土星〜冥王星)の進行速度です。プログレスチャートにおいては全くと言って良いほど動かない海王星や冥王星なども、ソーラーアークにおいては一年ほぼ一度の速度で進行するので、未来予測の解釈の幅をぐっと広げる結果を生まれるのですね。
つまり、変化の激しい現代においては重要な人生の転機(転職、離婚、引越しなど)が昔よりもはるかに頻繁に起こるという事を考慮し、現代社会の変化のペースをより忠実に反映した進行法を使用すべきであると考えております。

プログレス法において、土星以遠の外惑星は進行速度がゆっくり過ぎるため、ほぼ使用不可能となるのでソーラーアーク法においては出生図でキャデントハウス(3、6、9、12ハウス)内に位置する外惑星は10歳〜30歳までにASC・MC軸を通過し、家族構成・家庭環境・仕事面の変化の時期を表す事がよくあるため、様々な部分で予測がしやすく過去のイベントも検証しやすいのが利点であります。

トランジットと同様、全てのソーラーアークがはっきりとした出来事として現れるわけではありませんが、ホロスコープでソーラーアークを試してみれば、おそらく新たな発見があります。
まとめとしましてソーラーアークとプログレス法、どちらを使うべきか?ということですがソーラーアークはプログレス法から派生した、占星家が土星以降の惑星をより活発に未来予測に使用する事を可能にする現代的手法であります。
私も含めて多くの現代占星家はソーラーアークとプログレスの月を組み合わせて未来予測に使用しているのでどちらも見るということになります。
是非お試しあれ。

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