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24/25 Chelsea FC 新加入選手紹介③Marc Guiu


はじめに

来る日も来る日も移籍市場の噂に踊り踊らされている紳士淑女の皆様、おかがお過ごしでしょうか。one of themのぽっせです。

筆者の思いつきで始めたこの企画も第3回目になりました。毎回毎回お見苦しく悍ましい文章で申し訳ないですが、反応してくださる方が1人でもいるだけでモチベ上がります。ありがとうございます。
さて、そんな今回はバルセロナから加入のマルク・ギウMarc Guiu)選手を筆者なりの視点で紹介していきたいと思います。ぜひ最後まで読んでいってくだされば幸いです!


基本情報・経歴

2013年に世界最高峰の育成機関ラ・マシアへ入団したギウは2006年1月4日生まれの18歳。身長は186cmと上背は中の上くらいのFWです。まだまだ伸びる可能性もありますが、まあ伸びすぎてバランスが崩れても困るので現状維持でいいかなあ。

そんな彼が一躍脚光を浴びたのはなんと言ってもあの試合でしょう。2023年10月23日。23/24ラ・リーガEA SPORTS第10節のバルセロナvsビルバオです。
当時フべニールに在籍していた彼は0-0で迎えた後半34分に待望のトップチームデビューを果たしました。そこからわずか23秒後。He hey Sportsこと元チェルシー戦士のフェリックスのアシストで決勝ゴールを沈めます。
五大リーグの各節ハイライトを観るのが習慣になっている筆者も当然この様子を拝見。「うへ〜バルサの未来は明るいね〜」とか思ってました。

まさかその選手が後にチェルシーに来るなんて。半年ちょっと前の自分に言っても信じてくれないでしょう(だってラ・マシア上がりの若手ってバルサ離れるイメージあんま湧かなくないですか?そうですよね)。

めっちゃ鮮烈なデビューでした
あまりにもドラマチックすぎて忘れられるはずない

ギウの移籍金は€6m。£換算だと大体£5mくらいです。ハッキリ言ってめちゃくちゃお買い得。トップレベルでの経験こそないものの、将来性は問題ないでしょう。筆者はかなり期待しています。

ギウをジャクソンの控えとして獲得したことには間違いありませんが、チェルシーフロントが彼を2番手として計算しているのか3番手として計算しているのかは正直よく分かりません。ワシントンの去就、あるいは新たなFWの獲得でそこは明らかになってくるのではないでしょうか。

バルサの先輩であるレヴァンドフスキのゴールセレブレーションをやるギウ
チェルシーの先輩のもやってくれると嬉しいなあ



プレースタイル

保持面

マレスカの指向するスタイルにおいて、頂点を務める選手が主に求められるのは誘因時の楔受けなどビルドアップの脱出口になることが一番なのではないでしょうか。要するにST寄りの選手よりもCF寄りの選手が好まれそうだ、ということです。
こうした仮定の上で、ギウはある程度のプレー時間を得られるのではないかと踏んでいます。

まずギウのプレーエリアを横基準で見てみると、基本はゴールエリアの幅、広くてペナ幅でのプレーが多いです。ここに関してはWGがサイドで相手をピン留め→中盤の選手がサイドフロー…といった展開が多いマレスカのスタイルでは、あまり問題にはならないでしょう。
外抜けの回数自体は少ないですが、足が速い上にラインブレイク自体は上手なので縦縦のパスから一気にゴールまで…みたいなシーンも一定数は見られるのではないでしょうか。
とはいえ外抜けして奥を取り脱出口になってくれた方がいいシーンは必然的に出てくるはずなので、ギウの推進力の強さを考慮しても、ここはもう少し意識付けさせてもいいかもしれません。

また、ギウはピボットワークもそこそこできます(本人もそんなこと言ってましたが、ジルーみたいな職人芸は期待しないでください)。ディープライイングとまではいかないもののしれっと楔を引き出して出口になったり、ゾーン2~3できっちり基準点になれる選手です。
少しファーストタッチがおぼつかなかったり落としが雑になるシーンもポコポコ見受けられるものの、まだこれからの選手なのでうまいことやっていってもらえたらと思います。フリックもなかなか上手いので、ただ使われるだけではなく、ちゃんと味方を使うことも期待できそうです。

最近増えてきたソックス短い族です

そんなデカくて強くて速いギウですが、次はバイタルエリアでの働きに注目してみたいと思います。最初にハッキリ言っておくと、チェルシーのFWらしくあまり決定力はありません(ギウのトップチーム初ゴールもギウを知っている人からすると結構驚きだったらしい)。

アカデミーの監督が絶賛するほどの空中戦、相手を背中で感じながら反転シュート、ちょっとずらしてコントロールショットなど自分の形は持っていますが、肝心の決定力は未だ疑問符が残るところ。ニアに飛び込める性能を持ちながらファーポストで待てるタイプではありますがボックス内でのリポジもそこまで多くなく、左足も使うことは避けないものの精度の方はまだまだです。

とはいえ彼が注目を集めトップチーム招集されるきっかけとなったU17 EUROでの活躍やトップチームでの鮮烈なデビューなど、何か「持っている」選手であることは確か。是非チェルシーでもみんなから愛されるスターボーイになってもらいたいです。

当時のU17スペイン代表の注目はお隣のヤマル
しかし最終的にはヤマルと同じ4ゴールを挙げて注目を集めました


非保持面

マレスカサッカーの非保持は今季のレスターを観る限りでは気合いの451でした。この手の守備戦術だとプレッシングのスイッチは頂点の選手に委ねられることも多いと思います。
ギウはかなり守備でも頑張ってくれる選手なので、ここに関してはあまり心配はいらないのではないでしょうか。カバーシャドウやタイミングは改善の余地がありますが、しっかりと運動量も強度も担保してくれるのでストレスなく観れると思います。

チームのために犠牲になれるその献身性はサポーターの心を掴むと今季のギャラガーが証明してくれました。ギウもその熱さと強さでサポーターのハートを鷲掴みにして欲しいです

ビジュ良すぎてビビる




総評

ここまでざっくりとではありますが、ギウってどんな選手?をテーマに筆を進めてきました。改めて彼のプレーの特徴をまとめると、

  • ストロング

    • 強さと速さと高さ

    • 空中戦の強さ

    • チームのために走る献身性

  • ウィーク

    • 決定力の無さ

と言った感じでしょうか。まだまだ伸び代はあるものの、素晴らしい選手になれるポテンシャルは間違いありません。チェルシーでもインパクトを残し、みんなに愛されるストライカーになってくれる未来を、筆者は強く願っています。

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