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雨の高尾山を歩く。

山登り始めたきっかけはなんだったの?

と聞かれて返答に詰まった…という話をしばしば耳にするのだが、どうしたことか、私はあまりその経験がありません。登山初めて今年で12年になるが、問われたのは恐らく2、3回。

たまたま機会がないだけなのか時勢的にどうでもいいことなのか
しょせん私ごときの(以下略)

それこそどうでもいいレベルの話なのだが、「万一聞かれた場合に備えて」と、自己考察し用意した答えを披露する機会がないのは何となく残念である。(追々「山、事始めに」に書こうかな。猛烈酔狂な方が読んでくれるかもしれない)

その一方、しばしば、いや結構な頻度で耳にするのが
『山、いいなあ』
『一度登ってみたいんだよね。ヤマ…』というもの。

え!山に興味あるの?

浮き足立つ。

もちろん大半は社交辞令(哀しいかな)なので、言った側から話題が変わったり目が虚ろだったり何となく尻をモゾモゾさせてたりしたら、深追いはしない。
健康にいいよね、程度で終了。

が、多少なりとも興味があると感じ取ったら、一緒にいかない?と一声かける。とりあえずかけてみる。

ソロ山行は好きだし楽しいが、山友も欲しい。
山歩きの楽しさを分かち合いたいという思いもある。

ここで、

行く人は行くし
行かない人は行かない。
行く人はパッと計画が進み、行かない人は話が出るたびに何かしら用事が発生する。そのうち年賀状で「いつか山に行こうね」が締めの言葉になる。

そんなもんである。

実際のところ、自発的に山に行きたいと思った私だって、靴を買ってから山に登るまでそこそこの時間が必要だった。勢いよくちゃっちゃと実行できれば楽だけど、時間が要る人もいるのだ。と思う。


とまれ、「いつか行こうね」が実現すればいいと思いつつ、勝手にいろいろルートを考える…。これはこれで、幸せなひとときである。

登山をやってみたいという方、初めて一緒に山歩きする方との行先は圧倒的に高尾山が多いので、いろんなルートを知っておくに越したことはない。
実際高尾山をメインにした主要7ルート、それ以外の陣馬山とつなぐ道、景信山とつなぐ道、その尾根からの筋道…を考えると、いったいどれほどの登山パターンがあるんだろう(・・;)と眩暈がしてしまう。でもそれだけ選択肢があるなら、一番その人にマッチしたコース取りをしたい。

各々のルートを押さえておけば、カスタマイズは自由自在。素晴らしい。

そんなことを考えながら、この週末も高尾山を歩いた。

登山の雰囲気を味わえて、かつ観光もできちゃう稲荷山→一号路コース。

初めての人にはこのコースを選択することが多い。ケーブルカーにのって山頂踏んで薬王院参拝してソフトクリームや天狗焼き食べながら1号路下山...でもいいのだが、高尾山ラバーの端くれとして、山の雰囲気は味わってほしいのだ。

緑繁る梅雨時の稲荷山コースは白くガスが立ち込め、なんとも幽玄な雰囲気だ。道を這う木の根、年がら年中水捌けの悪い箇所等一部足元要注意な場所はあるが、全体的に歩きやすい。大概どんなにゆっくり歩いても二時間くらいで山頂にたどり着くので、ここはもう時間など気にせずのんびり歩くのがいい。ゆっくりゆっくり、上見て下見て振り返って歩いていると、体の感度がどんどん上がってくる。

画像1艶かしいギンリョウソウ

画像2

知らないどこかに通じてそうな道。


季節、時間でいろんな顔を見せてくれる高尾山。行くほどに楽しみが増す。

もっともっと、歩きたいな。


少しずつ、私の好きなルートについて書いていこうと思う。





























































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