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食べチョク、その先へ


ビビッドガーデンに入社して8か月。あっという間に時間が過ぎ、気づけば今回取締役に就任することとなりました。
肩書はあくまで肩書、これまでもこれからも事業と組織に必要なことを何でもしていくことが自分の役割、そう考えています。

そのために今後何をしていくべきなのか。実はきちんと言葉に落としきっていないことに気づき、今一度考えてみました。

ひとことで言うと「事業」と「組織」、両輪で加速させる。これが数か月前から特に意識している点です。
それぞれに達成しないといけないことを、忘れないように所信表明として書いておこうと思います。

事業[1] 食べチョク事業のグロース:より広く愛されるサービスに


まずは食べチョク事業がよりマス層に愛され、日常的に使って頂ける状態を実現したい。より広く愛されるためには、ECサイトとしての使いやすさはもちろん、それ以上の「体験」をユーザーに提供できていることが必須となる。食べチョクのがユーザーに届けたい世界観をどんどんプロダクトやサービスに落としていく実現スピードがまさに成長のレバーになるのがこのフェーズ

(ざっくり書くと)今はユーザーの生活において、食べチョクがどういう役割としてユーザーから認識して頂いているかによって、複数のペルソナを設定している。
それぞれペルソナのニーズは把握できているので、今後はどれだけ解像度を上げて理解を深くして、いかにユーザーの期待に添えるかが重要当たり前のことを書いているが、どれだけ確実に実行していけるかが後の成長幅にダイレクトにきくと思っている。だからこそ妥協せずに突き詰める。

(ここまで読んで、「具体的にどういうペルソナなんだろうか」「自分だったら〇〇から手をつけるなあ」と思考を巡らせている方、ぜひご連絡を!一緒に実現していく仲間を募集しています)

事業[2] 新しい価値創造の模索:「販路」の課題から次の課題へ

ビビッドガーデンのVISIONは「生産者の”こだわり”が、正当に評価されるへ」。今の食べチョクは、その一歩目として販路の課題を解決するための事業である。この事業をしっかり伸ばしていく一方で、第一次産業の課題は、「販路」以外にも山積していることを忘れてはいけない

食べチョクの事業成長に加えて、本当の意味で「生産者の"こだわり"が正当に評価される世界」を実現するには、人手不足など販路以外の課題解決にも取り組んでいく必要がある。5年後・10年後の長期的な目線で業界への貢献度合い=企業価値を高めていくため、先の展開を模索していくのも大事なミッションとなる。

詳細は割愛するが、長期的な企業価値創造に向けた具体的なプランを描ききることがもうひとつの達成ライン。(数年後に振り返ったときしっかり達成できていないといけない、と未来の自分にプレッシャーをかけています)

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[1]現事業のグロースの実現と[2]その先の展開の設計。この両方を進めていけるのは面白いフェーズであり、会社としても勝負どころ。前職のコンサル時代に類似のトピックをそれぞれ別のプロジェクトで経験しているが、両方を同時に実現していくことのチャレンジは大きい。
それが楽しみです。

組織[1] 事業成長・顧客に紐づくチーム設計

ここからは、組織において達成したいこと。一つ目は

どのチームも
「うちのチームのやることはこの範囲だから〇〇はする、△△はしない」
ではなく、
「会社の事業成長のために・お客様のために、いま必要なことは〇〇だから、自分はこれをする」

とみんなが自然と考える組織を実現し続ける。

今は人数が少ないので全員同じ方向を見て行動できているが、人数が多くなると途端にハードルが高くなる。それでもこの点がぶれないような組織にしていきたい。
組織が大きくなっても、縦割になったり内向きになったりしてスピードが落ちてしまわない組織設計が鍵を握る。

組織[2] 一人ひとりが輝き続けられる組織

今はまだ社員20人、アルバイト含む従業員数が40人ほど。
常に手が足りておらずみんなが自分の最大限を発揮している。これが少人数でも成長してきたひとつの肝だと捉えている。

一方組織の人数が増えると、階層が増えたり一人ひとりへの期待成果とチーム編成が適切に設定されなかったりすることで、個人の活動の幅にどうしてもキャップがかかってしまうことが多い。
組織の人数が増えた時にも、各自が持っているポテンシャルを発揮できる環境にしていきたいと思っている。

事業成長に求められる組織像もめまぐるしく変わり、メンバーもどんどん増えていく中で、常に一人ひとりが能力を発揮できる体制や組織のカルチャーを創っていくことが、経営者としての大きなチャレンジだと思っている。変化のスピードが速い中で、その舵取りをできるようにしていきたい。

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[1][2]の実現のためには、個々人のマインドセットの良さ・”いい人さ”にだけに頼らず、組織の戦略設計、VISION・MISSION・VALUEのアップデート、カルチャーの磨きこみを連動させること。
大変なチャレンジであることを認識して、ひとつひとつ愚直に取り組んでいく。

色々なことを達成するための覚悟

所信表明としてこれまで書いてきたことを達成するために、個人として忘れないでおきたい覚悟を少し。

事業と組織のために必要だと思うことにこだわり続ける

常に事業としても組織としても、どうなるべきか・いま何をすべきなのかを考えて実行していくこと。足元の忙しさに言い訳せず、埋もれず・・・。
これは想定以上にエネルギーのいることだと覚悟している。時には1対Xになったり、誰かしらの「耳が痛い」ことを言い続けないといけなくなったりすることも当然あると思うが、「いま何が会社として必要か」という本質を見失わずに、動いていくことの覚悟が必要。

俯瞰的な視点を常に意識し判断していく
日々忙しい中、特に人数が少ない組織ではどうしても内輪の理論に寄ってしまう危険性があると感じている。
事業が成長し、より広く認知していただくようになると、その分、会社としての判断や責任も問われる場面が多くなるだろう。

それを前提に、センシティビティを高くもって、ものごとを判断していかないといけない。社員の視点、生産者視点、ユーザー視点、投資家視点、その他外部からの視点・・・様々な視点の中で最適解を見つけていくことをいつも強く意識していないといけない。

最後にーLast but not least

ここまで書いて、大それたことを掲げているかもしれないなと思う面もありますが、不思議とあまり重圧は感じていません。
大きなチャレンジが「楽しみだな」と思えるのは、このチーム一人ひとりと働ける喜びと心強さのおかげだなとしみじみ感じています。

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(ある日のオフィス)

チームと、利用頂いている生産者・ユーザーの皆さま、困ったときに相談のってくださる投資家の皆さまや先輩・友人に感謝しながら改めて覚悟を固くしています。


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