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ていねいじゃない暮らし

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アラサーのフリーランスが常にギリギリの日々を送る、ノンフィクションのエッセイです。ふふっと笑えるような日記のような。
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#創作大賞2024

私の唇からほくろが消えるまで

自分の唇がコンプレックスだった。 腫れぼったい形だから、口角が下がって怒っているみたいに見えるから、だけではない。 私の下唇には、昔から大きめのほくろがあったからだ。 いつからあったか分からない。気がついたらそこにいた。一番古い記憶で、小学生の時。お隣のお家の小田くんに「こいつ、口にチョコチップ付いてる!」とみんなの前ででっかい声で叫ばれた。私がこのほくろと長い長い人生を共に歩むことになる、一番最初の記憶だ。 口にチョコチップなんて、可愛いもんじゃないか。今なら無い色気

断捨離したら、人生に本当に必要なものだけが残った話

最近、大量に持っていたバッグや服、靴、アクセサリーを断捨離した。 今日は先日書いた、『インスタのアカウントを削除してみた記事』が好評だったので、その後日談を書こうと思う。 SNSに思考や行動が支配されている現実に嫌気がさして、思い切ってインスタのアカウントを削除してみたら大して困らなかった上に、自分が本当にやりたいことが見えてきた、という話だ。 あれから数週間経った。そして冒頭に戻るというわけだ。 ところで、何を隠そう私は2〜3年前までバリバリのアパレル販売員だった。

インスタグラムからリア友を抹消してみた

私は昨年末、インスタグラムのアカウントを削除した。 毎日起きて携帯を手に取る。まず開くのは、インスタグラム。そしてTwitter、LINE。着替えてトイレに行き歯を磨いて朝食の準備をする。朝食べた食事を携帯のアプリに入力する。そしてYouTubeで音楽を流しながら身支度をする。携帯アプリでバスの時刻表を確認し、家族に「行ってきますLINE」をする。バスの中では携帯の漫画アプリでお気に入りのコミックを読みながらSpotifyで音楽を聴く。そしてたまに友達にLINEメッセージを