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ていねいじゃない暮らし

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アラサーのフリーランスが常にギリギリの日々を送る、ノンフィクションのエッセイです。ふふっと笑えるような日記のような。
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2024年5月の記事一覧

あらくれお嬢様だけじゃなく、すたれたアラサーまでもんもんしている

世間はゴールデンウィーク真っ只中、個人事業主として活動している私はというと、長期休暇?なにそれ?だ。 基本的に予定がない日は仕事に全ベットしている私だが、予定がある、なんて日の方が珍しいので要は仕事しかしていない。 そんな私には密かな楽しみがある。 2週間に一度更新される、「あらくれお嬢様はもんもんしている」という漫画を読むことだ。 木下由一先生の作品だが、あらすじはこうだ。 あらくれお嬢様はもんもんしている(以降:あらもん)の何が私をこんなに魅了しているのかという

私の唇からほくろが消えるまで

自分の唇がコンプレックスだった。 腫れぼったい形だから、口角が下がって怒っているみたいに見えるから、だけではない。 私の下唇には、昔から大きめのほくろがあったからだ。 いつからあったか分からない。気がついたらそこにいた。一番古い記憶で、小学生の時。お隣のお家の小田くんに「こいつ、口にチョコチップ付いてる!」とみんなの前ででっかい声で叫ばれた。私がこのほくろと長い長い人生を共に歩むことになる、一番最初の記憶だ。 口にチョコチップなんて、可愛いもんじゃないか。今なら無い色気