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親友『えり』に乾杯

2018年12月下旬、久しぶりに親友と飲みに行った。久しぶりに親友と会うことでワクワクした。約束の時間になり待ち合わせの場所である駅の階段で待っていると、親友が笑顔でこちらに向かってくるのが見えた。手を振って親友と1年振りの再会を果たした。予約してあるお店まで一緒に行くことにし、歩いて行くことになった。

道中、互いの最近あったことを話しあった。恋愛やメイク道具は何を使用しているか、高校時代の時の修学旅行の話しなど色々話をした。しばらく歩いてやっと予約したお店に到着した。

店内に入り、席につくと二人が食べれそうなお料理とお酒を注文する。彼女が頼むお酒はいつもカクテルだ。そういう私もカクテルが大好きで飲みに行くたびカクテルを注文している。親友が注文したお酒は『ファージーネーブル』という甘いカクテルのお酒だ。これは、昔から変わっておらず親友らしい頼みかただと思った。私も親友と同じファージーネーブルを注文した。注文したお料理は予めインスタグラムで見ていたため、人気なローストビーフやサラダなど頼んでみた。親友は、案外なんでも食べれる人なので、私の好みに合わせてくれる。そのため親友とご飯に行くと気軽にまるで家族のような居心地になってしまうこともある。

ここで注文していたお料理とお酒が運ばれてくる。互いの将来の健闘を祝いながら乾杯をする。一口飲んだあと私は普段から思っていたことを口に出した。

『ねぇ、えり!私いつも思っているんよ、私が結婚してお母さんになったら、えり寂しかろ?』と。

親友は一瞬困った表情をするが、ニコッと笑いながら

『ウーン、、?なんで?真理が選んだ人やし真理の人生やん!そりゃ結婚したらこうやって会えんくなるのが少なくなると思うけど、たまに会ってもいいやん!』と言ってくれた。その言葉は今でも思い出す。

そんな親友は、去年の11月に結婚した。入籍した1週間後に親友の結婚式があった。結婚式前日、私は親友に手紙を書いて、明日新婦である親友に渡そうと思っていた。

結婚式当日、式場に着き、早速親友の担当したウエディングプランナーさんに手紙を新婦にサプライズで渡して下さいと伝えると意外な返答が来た。『このまま、新婦の前で、直接読みましょう!きっと彼女も嬉しいはずです。手紙を読む時間を作りますのでぜひよろしくお願いします』と。私は焦っていた。このような機会は人生で初めての経験だった。しかし、二度と経験が出来ないだろうと思い快く承知した。

そして、結婚式の終盤、新婦へのサプライズプレゼントとして『手紙の時間』を設けられた。あまりにも緊張しながら私は手紙を読む。読む間にたっぷりの冷や汗が流れ出る。早口にならないようゆっくりと読む。何度も何度も噛む部分があったが何とか無事に読み終わる。読み終わった瞬間、彼女の方を見ると、泣きそうな感じが伝わってきた。

泣きそうな彼女を見ると、結婚式の素晴らしさを肌で感じた。暖かく包んだその空気で胸がいっぱいになった。

現在は、コロナで親友と会えない日が長く続いている。会えない時間のこの時間がちょっと寂しくて、そして会いたくてたまらない。早くコロナが収束し、また会えることが出来たら親友とたくさん話をして、お酒を飲みに行こう。そしてまた乾杯しよう。

今日はそんな親友のえりの話をしたかったんだ。
だって彼女のことが大好きだから。




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