【読書記録】星の子

■星の子 今村夏子

幼少期病弱だった主人公。両親は、娘を救いたい一心で宗教にのめりこんでいき、少しずつ家族のかたちを歪めていった・・・

【印象に残った登場人物】

主人公には姉がいるが、その姉は物語の途中で失踪し、その後物語の最後までとうとう見つかることはなかった。

幼いながらに信仰に抗い続けた姉であったが、ついに家族から離れてしまった。結果として家族から離れてしまった姉であったが、信仰にのめりこむ両親を罵倒することもなく、ただただ離れてしまった。そこに姉の家族への愛と諦め、虚しさを読み取ることができた。いつか姉妹が再び出会い手を取り合って生きていくことを祈っている。


★3.5

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