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【NPB】Marwin Gonzálezの話

皆さんこんばんワゲスパック。

本日をもって、振替試合を含めた交流戦が終了しました。4日間のブレイクに入っているオリックスバファローズ。当アカウント管理者は、試合がないことに気が狂いそうな日々を過ごしております(笑)。

それはともかく、交流戦は11勝7敗という成績で乗り切りました。体調不良による中嶋監督の離脱がありましたが、今週末からの福岡遠征より帯同とのことで一安心しております。長年低迷していたオリックスをパ・リーグ連覇、日本一まで引き上げた手腕はこの上ないものですから、ファンとしては5年、10年と指揮を取っていただきたい思いです。それだけに、体調不良ということで非常に心配しておりました。

リーグ戦再開と同時に、最高の監督が復帰。そしてカード頭はエース山本でソフトバンクに挑むことになりそうです。
※恐らく、先発は山本→山岡→山崎で挑むと思われます。

前置きはこれくらいにしておき、本日は、来日一年目、日曜日の試合でグランドスラムを放った、大ファンである、Marwin Gonzálezについて書いていきたいと思います。

◆Marwin González

愛称:Margo(マーゴ)
※以降マーゴと記載

【選手情報】
・ベネズエラ出身の34歳
・投球、打席:右投両打
・ポジション:内野手、外野手
・プロ入り:2005年アマチュアFA
・年俸:1億8000万円(2023年)

【経歴】
・ラ・セイヨ高等学校
・ヒューストン・アストロズ(2012-2018)
・ミネソタ・ツインズ (2019 - 2020)
・ボストン・レッドソックス (2021)
・ヒューストン・アストロズ (2021)
・ニューヨーク・ヤンキース (2022)
・オリックス・バファローズ (2023 - )

2023年シーズンが始まり既に3ヶ月以上が経過していますが…マーゴのこれまでの経歴です。2012年、開幕をメジャーで迎えて以降、計4球団を渡り歩き、2023年よりオリックスでプレーすることになりました。

MLBでは、通算107本のホームランを記録しています。MLBファンの方であればお馴染みですが、2013年、ダルビッシュ有(当時レンジャーズ)の完全試合を阻止した選手です。それも9回2アウトから。

MLBでのキャリアハイは2017年シーズン。

2012-2022年シーズンのSTUTS

17’  134GAME AVG.303 OBP.377 SLG.530 OPS.907
通算 1139GAME AVG.252 .OBP310 SLG.399 OPS.709

キャリアハイを残したこの年、所属していたアストロズでは組織ぐるみでのサイン盗みが行われており、この事件では“主犯格”とされていました。しかもこの年、アストロズはワールドチャンピオンになっていたのです。サイン盗みの手法としては、相手捕手のサインをカメラで盗み撮り、サインに応じて次の球種をゴミ箱を叩く音で打者に伝えるというものでした。

これ以降、打撃成績はなかなか振るいませんでした。そして、サイン盗みの事件が発覚した2019年、アストロズの選手で最も早く謝罪した一人がこのマーゴ(当時ツインズ所属)でした。

2021年にはレッドソックス、アストロズ、2022年はヤンキースでプレー。計4球団を渡り歩きました。MLBでなかなか打撃が振るわない中でも重宝されていた理由、それは守備のユーティリティだったからです。捕手を除く全ポジションを守ることができたため、多少打率が低い中でもMLBの中で生き残ることができたのでしょう。

そして来る2023年、オリックスバファローズと1年契約を結びました。

さて、開幕から3ヶ月が経過しようというところですが、本日6/21時点でNPBでのスタッツは以下の通りです。
23’ 49GAME AVG.236 OBP.276 SLG.434 OPS.710
打率、出塁率こそ物足りない成績には見えますが、スタッツ以上に殊勲打が多いイメージです。「均衡破りのマーゴ」という感じでしょうか。実際、現在9本のホームランは下記場面においてでした。

①4/2(日) 0-1 7回表 平良より同点ソロ ★
②4/11(火) 0-0 3回表 則本より2ラン ★
③4/11(火) 3-0 6回表 則本よりソロ
④4/23(日) 0-0 6回裏 エンスより2ラン ★
⑤5/9(火) 0-0 8回表 早川よりソロ ★
⑥5/10(水) 6-0 7回表 宋よりソロ
⑦5/17(水) 0-5 7回表 小島より2ラン
⑧6/13(火) 1-0 7回表 村上よりソロ ★
⑨6/19(日) 2-0 7回表 今野よりグランドスラム ★

次に、左右別成績です。スイッチヒッターの為、右投手には左打席、左投手には右打席という形で対応しています。
●右打席:45-15 AVG.333 3HR
●左打席:137-28 AVG.204 6HR
前評判では、「右打席は長打、左打席はアベレージ」というものでしたが、総じて右打席のスタッツが良くなっています。右打席のAVGも打数が少ないながら.333となっています。先日のヤクルト戦でも右打席ながら逆方向への安打も見られ、状況に応じたバッティングができている感じです。左打席はスタッツのようにまだまだ脆い部分がありますので、勝負の後半戦に向け状態を上げていけるか、ポイントです。

ここまでつらつらと打撃成績について述べてきましたが、守備について触れないわけにはいけません。
既に、一塁手13試合、二塁手25試合、三塁手10試合、遊撃手5試合の出場です。前半のオリックスは不調、怪我による選手の離脱が相次ぎました。その穴を埋める形で最大限の仕事を果たしてくれました。守備範囲は広いとは言えないものの、ハンドリングと送球の確実性は目に見張るものがあります。特に印象的だったのがこの試合でした。

これだけの守備と勝負強い打撃で2番、6番、7番辺りを打ってくれるので、非常にチームにとって助かる存在です。中嶋監督もユーティリティの選手を好んでいる傾向がありますので、戦術にフィットした選手であることは確かです。

過去、様々な出来事があり、NPBに来ることになったマーゴ。最後に先日のグランドスラムを放った際の実況竹下アナの名実況で締めたいと思います。

「日本一のオリックスに加わった、世界一を知るメジャーリーガー」

今日はこの辺で。
ありがとうございました。

photo by:https://www.chunichi.co.jp/article/664708






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