出生前検査のことを考えたらノイローゼになった話


(※出生前検査についての、あくまで私個人の認識の話であり、正しい知識というわけでないことをご了承ください。詳しいことは調べてください)




妊娠前から『妊娠したら胎児の検査をしたい』と思っていた。
身近に障害と共に生きている人をみてきて、いろんな思いがあった。
障害と言っても、千差万別。身体的な障害、精神的な障害、知的的な障害。
健康な子どもを誰もが望んでいる。

検査をしたら、なんでもわかると思っていた。
でも現実は、血液検査でわかるのはダウン症含む数種類のトリソミーのみ。
具体的な障害や、範囲を広く調べるには数十万かかる。
それが安いのか、高いのか、私はわかることができなかった。

シンプルな気持ちは
『なーーーんもわからんてことやな!!!』

数十万のお金をだして、
もし障害がわかったところで、どうするのか。
この障害なら諦めるけど、この障害なら産みたい、
そういうことを考えなきゃいけなくなる覚悟が持てなかった。
あとシンプルに金額が高くて、無理だな、っていうのもある。

血液検査でわかるトリソミーは、ダウン症と、出産することが難しい、生まれてきてもなかなかハード、という認識をもち、出産するにあたりの安心材料としての検査なんだな、という考えにいたった。

その検査にも色々種類があって、
代表的なNIPT、コンバインドとか、、いまでも分かりきってはない。
ただ、値段と、結果の出し方が違うということはわかった。
私は、胎児ドックとコンバインド検査を選んだ。
その二つでも、NIPTの金額の半分だった。
倍の値段を払ってNIPTのみにしても、トリソミーしかわからないのと、仮に陽性だとしても、確定検査をまたやらないとハッキリしたことはわからない。
なら、最初から確率論で出されるコンバインド検査と、胎児のエコーをよくみてもらって、今の時点での様子を知りたいと思った。

その結論がでるまで、病院が決定するまで、本当に色々考えすぎて、体調がすこぶる悪かった。

シンプルにストレスで眠れなくなり、朝からメソメソ泣く日々が続いた。

子持ちの友達に聞いても、
『どんな子でも愛せるから検査なんてしなかった』と言われ、
検査を考えてる自分が道徳的にどうなのか、とも思った。
でも、正直、愛せることはできても、ベビーの辛いことを変わることはできない、、とも思った。
障害を持つことがどれだけのことか、身近でみていたこともあり、心が苦しかった。
経済的に万全にフォローすることも難しい。
なにが正解なのか、わからない。正解はない。
『どんな子でも愛せるから検査をしない』と思うことはハードルが高かった。

私は『良くも悪くも諦めよう』という考えで落ち着いた。
いくらお金を積んだところでいま安心しても
出産のトラブルはわからないし、後天性の病気や、知的障害、発達障害があるかもしれない。
それ以前に、早く生まれてきてしまって〜、、なんてことも考えられる。
妊娠、出産、子育てに安心することなんてない。
だから、今安心を求めすぎるのは諦めることにした。
そう思ったら、心が軽くなり、一気にお腹のベイビーに愛着を持つことができた。

正解は、本当にない。わからない。
だけど、どうか、健康で無事に生まれてきてほしい。
いまは、そう祈ることしかできない。

12w4dで、胎児ドックをうける。
色々考えずに、旦那とベイビーをみることを楽しみにしたい。



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