よしこちゃんの『クソが!』に救われた日

はじめての体外、ダメでした。


判定日、
採血をしてから先生とのお話。

渡された一枚の紙を見て
あぁ…ダメだったんだ。
静かにそう思いました。

決して簡単に出せる金額ではないお金と
戸惑いながら進み続けた日々を託した希望が儚く零れ落ちていく。
あぁ…なんて呆気ないのだろう。


「何がだめだったんでしょうか?」

自分でも無意味だと分かっている質問が
思わず口をつく。


先生は次の採卵は誘発方法を変えて…とおっしゃいました。
ひとつも胚盤胞にならず、初期胚の移植だったので、誘発方法はまだ色々あるから試してみて合うのを探すことが必要と。
次回からは保険適用にもなるし、きっとそれが最善かつ最短の道なんだと思います。

でもさ、
それってあと何回で見つかるの?
どれだけ繰り返せばいいの?
何がだめなのか、どうしたら良いのか分からないままやり続けるなんて…。

1回目でなに弱音を吐いているのだと言われるかも知れない。だってもっと何回も挑戦し頑張っている方もいるのは事実だから。
わかってるけど…
でも今の私は、『よしまたイチからやるぞ!』という気持ちにはなれませんでした。

今年で40歳。
待ったなしだけど。
だけど…。



病院からの帰り道。
悲しみより悔しさなのか情けなさなのか、自分でもよく分からない感情になりました。
涙ひとつ出やしない。
いろんな気持ちがぐちゃぐちゃの中、ふと頭をよぎったのが、ガンバレルーヤのよしこちゃんが「クソがっ!!!」っていってるあのシーン。

えっ?今そういう気持ちなの?私??
ってちょっと可笑しくなりながら、なんだかちょっぴり救われました。

ありがとう、よしこちゃん。

とりあえず…ちょっとお休みします。

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