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Vol.21 出産の日(39w3d)のこと。

産後になって食欲がマシマシ、まーちぇです。前回は、検診13回目の話をしました。今回は、出産の話です。ついに産まれました!

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その日は、朝早くに腹痛で目が覚めました。よくあることだったので気に留めることはなかったのですが、2度寝でもしようかと思っていると、再び腹痛が。出産予定日まであと4日だしそういうこともあるのかなと思っていました。しかし、3度目の腹痛が来たので時間を記録することにしました。今思えば前駆陣痛が始まっていたようです。間隔も不規則で痛みもバラバラ。朝食をとっても変わらず不規則に痛みが続きます。寝転がっても良かったのですが、どうしてもドラックストアに行きたかったので出かけることにしました。外出中は朝よりも痛みが強くなっていて、そこまでして買わなきゃいけなかったんだろうかと少し後悔しました。お昼が過ぎる頃になると、腹痛の間隔は10分ほどになっていました。さすがにこれはただ事ではないと思ったのか、気づいたらご飯を炊いておにぎりを作っていました。食への執念なのでしょうか…こんな状況でも冷静(?)だったのが驚きです。夕方になり、さらに痛みは増し、間隔も10分を切るようになっていました。やれることがなく、ちょうどその日に雑誌が届いたので読んで過ごすことにしました(ゼクシィって出産当日に届けてくれるのね←)。暇になり母に連絡し、腹が痛いと訴えました。そう言われても母は困ったと思うのですが、私は気持ちが楽になりました。何か気がまぎれることを探して、お腹が空いているのかも分からないままおにぎりを食べることにしました。味なんかしません。ひとり痛みに耐えながら、これは病院あるぞと思い(まだ産むと思っていないのが怖い)荷物の整理をしました。いよいよきつくなってきたところで夫が帰宅。本当にナイスタイミング。陣痛間隔が5~6分になっていたので病院に連絡をして状況を伝え、荷物を持って向かいました。立ち合いが出来ないため、夫とは病院の玄関でお別れ。裏口から入るのも入院病棟に入るのも初めてでドキドキでした。夫には私の背中が心強く見えていたみたいで、もしかしたら産む覚悟が出来ていたのかも知れないです。

LDR室に入って内診をしてもらい、そのまま入院することになりました。帰されなくて良かった。陣痛間隔が3分になるか、破水か多量の出血があれば呼んでくださいとのことで、またひとり痛みに耐えることになりました。家で感じていたよりも痛みは増していて、陣痛間隔を計ることもままならなくなっていました。そんな時、何か出たという感覚が。急いでナースコールしたところ、破水でした。本当に自分の意思とは関係なく、尿漏れとも違う感覚でした。内診をしてもらうと子宮口は3センチから4センチに。思わず1センチだけ…と漏れてしまったのですが、良い進み具合ですよと励ましてもらって気を取り直しました。横になっているのがつらく、ベッドから降りてみたのは良いものの、そこから動けなくなってしまい、立ちながらベッドの手すりにつかまる態勢になりました。そこからはもう汗が出るほどの痛みで、暗がりの病室にひとり「痛い痛い」「大丈夫大丈夫」をひたすら繰り返していました。いよいよもう我慢がならないところで再びナースコール。再びベッドに横になり「この痛みはいつまで続くんだろう」と思っていたら、いきんでみましょうということになり、「え、もういきむの?」と感情がよくわからなくなっていました。言われるがままいきみを繰り返し、あと数回ですと言われ急いで夫と電話を繋ぎ、だんだんといきみ方が分からなくなって力が入らなくなり…そこからはもうよく覚えていないのですが、先生がお腹をグッと押してくれて、助産師さんがうまいことやってくれて、自分で産んだというよりは出してもらったという感覚に近い感じで頭が出ました。その後は短い呼吸といきみで全身が出ました。産声を聞いて、終わった…という安堵でいっぱい。早朝から夜中まで、長い一日でした。

振り返ると、教科書通りのようなお産でした。本当にラッキーでした。検診でも言われたことがあったのですが、助産師さんにも「へその緒が立派ですね」と言われ、本物と対面しました。比べることができないので何とも言えません、それよりも柔らかいお餅みたいでおいしそうでした。

(完)

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なんだかんだ1か月経っちゃった。母子ともに健康。本当にありがたい。この世のすべてに感謝!というお気持ち。

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